婦人科のT先生のところへ行った。
S先生とM先生に会えたって言ってた。
結局私は何もできなかったけど、T先生は
「ふゆうさんが、いてくれて良かった。ありがとう」
って言ってくれた。
私は役に立てない。
あなたのような人がいるから……
迷惑をかけてるのが分からないんですか?
最近そんな言葉に追い詰められていたから、T先生の言葉は嬉しかった。
「また、いい話を持ってきます」
って約束した。
私は、約束を守れるだろうか?
今日は、血液検査(貧血とかCRP、腫瘍マーカー、プロラクチン)をした。
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T先生と話したこと。
「乳房が痛くて、眠れなかったり、吐気がしたり……」
「大変やな。他に、乳汁とかの症状は?」
「痛みが強くなってくるとともに、乳汁と血液が出てきたので、まぁ安心やなって」
「え?」
「痛みがなくて、血液とか出てくる方が心配じゃないですか」
「あぁ。悪性かどうかという点ではそうやけど、でも痛くなくて乳汁もないほうがいいやろ?」
「はい」
「たぶん、黄体期に入ったことで乳腺が広がろうとして痛むんやろ?」
「そうですね。まさにそういう感じ」
「そうやとしたら、来月も、またその次も、同じような感じになるかもしれへん」
「そうですね」
「そんなことが続いたら、疲れるやろうから、S先生に話したほうがいいな」
「話すのは話します。あの、精神科の先生が」
「うん」
「眠剤のつよいのを出したら、痛みはあっても眠れるかもしれないって。でも、昼間にしんどくなるから」
「……昼間に痛むってこと?」
「いえ、眠剤が昼間にまで残ってしまうんですよ」
「あぁ、なるほど」
「あの、P先生って□□ですよね?」
Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
「驚かれるとは思ったんですけど、P先生にそんなん聞いて、いいんでしょうか?」
「うん、びっくりした。なんで知ってるん?」
「取材でたまたま見て(詳細は伏せます)」
「確かに、P先生もびっくりしはると思う」
「ストーカーやと思われますよね」
「いや、たぶん、知った経緯とか、すぐに聞けなかった理由をちゃんと説明できたら、わかってもらえると思う。逆に言えば、ふゆうさんの性格とか職業を知ってる僕でも、今の説明をされなかった段階では、すごいびっくりしたし。だから説明は必要やと思うねん」
「大丈夫でしょうか?」
「うん、聞くのは大丈夫。P先生は、力を入れてるみたいやから、喜んでくれはると思うけどなぁ。話が途切れた一瞬に、さりげなく言うことがポイントやな」
「はい! ありがとうございます」
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