<高齢者虐待>裸でトイレに行かせる 施設の女性職員 大分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130817-00000039-mai-soci私は、腹の底に黒い感情を抱えている人間だが、高齢者を怒鳴ったり、叩いたりしたことは無い。
高尚な気持ち(思いやり、優しさなど)からそうしたのではなく、「怒鳴ったら解決するのか?」を考えた結果、そうしていたのだ。私はもともと理系の人々なので。
ニュース記事のタイトルにある「裸でトイレに行かせる」は、入浴介助中のことだと記事中にある。
もし「裸でトイレへ行け」といったら、当然ながら高齢者は嫌がるだろう。そうすると、トイレへ行くのがますます遅れ、結果的に入浴介助に時間がかかる。職員と高齢者の双方にとって、何もいいことがない。
私は、こんな風に考えてしまうのだが、「怒鳴りたくなったことはあるか?」と問われれば、「めちゃくちゃある」というのが私の答え。
行動の遅さ、物忘れ、ものを壊す、食べ物をこぼす……、どうしても怒鳴りたくはなる。
私の中でいちばんしんどかったのは、
「幼少時に、小食のため怒鳴りつけられ、食事がますます取れなくなる」
という悪循環に陥っていた自分の姿と、高齢となって食が細くなった人の姿が重なったとき。
「自分がされたこと(怒鳴る、皿をひっくり返される、など)を、今やってやろうか」と思ってしまう自分を、いつまでコントロールできるのかと、不安になったこともある。
ただ
「怒鳴ったり、叩いたりして、何が解決するのか?」
を、つい考えてしまったというだけなんだけれど。
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