ヨットレースに一度も出たことのない自分が、年末の駅伝レースには出るように言われ「シカーラに乗るんやし、ベテランの人と組ませてあげるから、大丈夫」という言葉に希望をいただきつつ、参加者名簿に名前を記入した。
組み分け抽選で、ベテラン中のベテランの方と同じ艇になり、艤装の段階から「貢献する」より「迷惑をかけない」ことに必死になる。
しばらくは無風のため、海面で風待ちをしていると、私が師匠と呼んでいるお方の艇とすれ違う。
「あ、やっと師匠と同じ海面にいられるんだな」と思えたことが、すごく嬉しかった。
レースの結果はこんな感じ。
・同組のトッパー(この方も大ベテラン)の姿を見失い、運営ボートから促されてゴールを切ろうとしていることに気づく
・同組の470にタスキを渡そうとして水中に落としてしまう
……タスキを投げた時点で、自艇がゴールラインを切っていないと注意された。もしタスキをそのまま渡していたら失格だったかもしれず、怪我の功名と慰めていただく
レース後に「楽しかったか?」って多くの人に聞いてもらえて、本当に嬉しかった。
思えば、ヨット教室に参加したのは6月のことで、まだ半年ほどしか経っていないのだ。
冬の間に、もっと大きくなろう、体も心も。
このレースで面倒を見てくれたスキッパーの方にも、師匠にも、早く一人前と認めてもらえるように。
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