縁＝出会い+歴史

縁というのは「出会い」と、その後に続く「歴史」で構成される。

今までに、5年、10年と付き合ってきた人とは、既に歴史がある。
でも、これから出会う人とは、まだ「出会い」しかなく、歴史がない。

1つの縁を失ったときには、とても悲しくなる。
「これまで、長く付き合ってきた人と同じか、それ以上の縁をつなげようとすると、また5年、10年かかってしまう」
という思いが、心を委縮させる。

でも、縁が深まるスピードと言うのは、自分と相手の状態で変わる。
ある人との縁を5年かかって深めたとしても、別の人とは1か月や1週間で縁が深まることもあるし、10年、20年たっても深まらない縁もある。

今、1つの出会いにとっても、心が弾んでいる。
「もっと、その人の話しを聞きたい」という気持ちがある。

ただ、私がどんなに望んでも、深まらない縁はある。
深まるべき縁だったら、私が無理をしなくても、自然に深まっていく。

そのことを信じて、
「神様、その人とのご縁を、どうかつなげてください」
と祈り続けることにしよう。

神様が
「よし、この2人の縁は続いてくべきだ」
と思ってくれるように。

業

「退院したら家事とか溜まってるやろうけど、お互いに無理せんとこ。ちょっとずつやってったらえぇやん」って、女性の患者さんたちと言い合ってた。
でも、洗濯ものとか、トイレ掃除とか、一つでも手を付けてしまうと、もうだめだね。「これだけ。これだけで止める！」と思いながら、ぜーんぶが気になって、結局止められない。
女性の業だね、まったく。。。

「かわいい」ってそういう意味やったんや。

今朝、S先生が来てくれた。

「おはよう！」
「あぁ、先生、おはようぅう！」

「退院なん？　今日からM先生は学会やで」
「昨日、夕方M先生に会ったの。それで『退院しても外来、来るんやろ？』って言われて、うんって言ったら、『俺はマジで忙しい』ということをがーって言って、去って行きはった」
「ははははは。夕方まで手術かかっとったやろ？」
「うん。連休かてずっと来てはったし、すごい顔色やった。昨日って、朝の8時から部長回診あって、そのあと長い手術があったんですよね？　他の先生かて患者さんのところ来てたのが、6時（18時）とかやった。M先生は、大丈夫って言ってはったけど、手とかめっちゃ熱くなってるし。ムリしてはるんちゃうんですか？」
「うん。してるやろな」

「外来、いつって決まってる？」
「決まってます」
「採った組織は帰ってきた？」
「いえ、まだです。外来の日までにはって」
「そうか。これからどうするのか、Z先生と外来で相談したらいいから」

「あの」
「何？」
「Z先生は素敵な先生やった」
「いきなりやな(笑)。でも言ってたやろ？　『かわいい』って」

そうか、「かわいい」ってそういう意味やったんや。
M先生を愛するだけでは、足りないんやな。

「あの、T先生からM先生宛の手紙を預かってたんですよ」
「うん」
「『いつになったら会えるのよ！』ってT先生がちょっとお怒りやったので」
「はははは(笑)」
「T先生とZ先生もよんで、4人で飲み会やって！」
「うん、まぁ、考えとくわ(笑)」

Z先生、S先生、M先生、入院中はとてもお世話になり、ありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

理解できなくて

放送大学のテキストで、肺癌のページが理解できなくて困っていた。
するとM先生が、効率よくおぼえる方法を教えてくれた。

ありがとうM先生。

立場をわきまえろ自分！！！

さっきの記事を書いてから、10分ほど経った。

突然、Z先生が来てくれはった。
Z先生は土曜日にも来てはったと聞いた。

「先生、お休み取れなかったんですか！？」
「いえ、休みです」

Σ（￣□￣）！！

「大丈夫ですか？　体、気を付けてください」
↑↑↑立場をわきまえろ自分！！！

「ははははは(笑)　大丈夫です」

自分は、麻酔のときや手術のとき、
「Z先生が来てくれたはったよ」
って言ってもらえるととても安心した。

だから、今日もZ先生に会えてうれしかった。