いっしょにご飯

こうなる前に、いっしょにご飯を食べに行っておきたかった人がいる。

私が、今みたいな食べ方しかできないのは、仕方ない。
今も、私1人であれば外食はしている。

でも、その人に恥ずかしい思いをさせるのは申し訳ないから、今はいっしょに行こうと言わないことにする。

-----
ちょっとずつ書いていきます。よろしく。
顔面神経麻痺（ハント症候群）になった話

顔が在るということ

ハント症候群で顔面神経麻痺が進んでから、顔の右側は私にとって「ないもの」だった。

先生方が、
「いーって言ってみて」
「うーって言ってみて」
と言われると、左側の筋肉はごく自然に動くけれど、右側には筋肉（というか顔）が「ない」という感覚なので、ない筋肉を動かすことができず、とても考えなければならなかった。

昨日より、顔がほてって汗をかくことが増えており、夕方からは「じりじり、じりじり」とする変な感じもするようになった。
「右側の顔が何かを感じてる」ということは、右側に顔が「在る」ということだ。

今日は笑ってみたときに、「右側の口角がどこにあるか」というのが、分かるようになったと思う。
まだ自由に動かせるとは言えないけど。

座禅（というか形としての結跏趺坐）

座禅というほど大げさなものではないが、数分だけ結跏趺坐の形で座ってみるようにした。

筋トレ的な要素が強いエクササイズやヨガは、もちろん気持ちいいし楽しい。でも、どこか「筋肉を綺麗に保つための手段」「老廃物を排泄するための手段」という扱いになってしまってる。落ち着いて取り組んでいても、どこか「はい、次もがんばろう！」のような気持ちがある。

でも、結跏趺坐のポーズでただ息をしていると「そのこと自体が気持ちいい」ということに気付く。
このところ、様々なことに追い立てられていたから、こんな気持ちを忘れていたかもしれない。

「○○を成し遂げるための人生」もいいけれど、「息をしていること自体が気持ちいい人生」も、きっと素敵だと思う。

そこにいてくれて、ありがとう。

今、私のそばにいることを選んでくれて、ありがとう。
他の誰でもなく、私のそばにいてくれて、ありがとう。

あなたは来ない

でも、ここで待っている。待ってしまう。

あなたが、ただ一度笑ってくれるだけで、私は幸せになれることを、もう知ってしまったから。
ただ「ありがとう」と言ってくれるだけで、それまでのすべての努力が報われることを、私は知っているから。