T先生のところへ行った。
「こんにちは」
「はい、こんにちは」
「オーソM-21を飲んでみて、調子はどうですか?」
「予想通りというか……」
基礎体温表を渡す。
「うん、まず服薬中については、出血があったとしてもすべて不正出血と考えてください」
「はい」
「で、体温が高い値だったけれど、服薬を終えてから下がってますね」
「はい」
「その辺りからが、きちんとした消退出血ですね」
「はい」
「基礎体温表はどうするかな?」
「え?」
「オーソM-21を飲んでいたら、排卵がないのは当然やん? では何を記録するための基礎体温表かということに……いや、まぁ体調の変化も書いてくれてるな」
「はい」
「それに、習慣になってることやから、止めたら気持ち悪いかな(笑)」
「はい、それはぜったい気持ち悪そうです(笑)」
「だから、このままつけていこうか。出血の具合についても見ていきたいしな」
「はい」
「で、お薬やけど」
「はい」
「前はナウゼリンを出したけれど、ブスコパンとか、ロペミンとか、必要なものはあるかな?」
「あ、あの、S先生が」
「はい」
「S先生が、トランコロンを出してくれて」
「そうなん? 飲んでるの?」
「いえ、悪くなったら飲むという形でいいって」
「ほぉ、そうか」
「あと、P先生が」
「うん」
「咳止めを」
「咳止め?」
「話ができへんくらい、咳がすごい出た時期があって」
「ほぉ」
「たまたま、P先生のところへくる日だったんですよ。それで『楽にしてあげるわ』って」
「ほぉ。良かったな」
「はい!」
「あ、あの、もうすぐ誕生日なんです」
「へぇええ」
「39歳なんです」
「それは、おめでとう。しかしもぉえぇやろ(笑)」
「え? なんでですか?」
「俺が祝わんでもえぇやろってこと」
「いや、祝ってください!」
今日もオーソM-21、ボルタレンSR、カバサールをいただいて帰宅する。
ありがとうございました。
今年も誕生日を祝ってもらえることが、本当にうれしいです。
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