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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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その言葉を信じない自由

幼いころ、祖母から
「あんたは、そんなんやから友達おらんねん!」
「あんたに頼んだら、いつもロクなことにならへんねん」
「あんたなんか、そのうち誰からも相手にされへんようになるわ」
「なんでそんな、変な子やの!」
と言われていた。

いつの間にか
「そうか、私は嫌われているんだ、ダメ人間なんだ」
と、何も不思議に思わなくなってた。

大人になり、内科・皮膚科のH先生や、精神科のN先生と色々話すようになって、
「本当に自分は、そこまでダメな人間なのか?」
と、初めて「自分で」考えた。

H先生からN先生へあてて書かれた紹介状には、この件について、軽くではあるが触れられていたそうだ。
N先生は後に、
「H先生はよく診てはるよ! えらいよ!」
とおっしゃっていた。

やがて、祖母が介護される側に、私が介護をする側になり、立場が逆転した。
一番、苦しかったのは、肉体的な疲れや睡眠不足ではなく、
「自分がされたことを、やり返してしまいそうになる」
ということだった。

食事がとれない祖母の皿を取り上げて、ゴミ箱に叩き込んでやろうか?
何か失敗をした祖母に、ひどい言葉をいってやろうか?

でも、私は理系の人間だったから、
「それをしたら、問題は解決するのか?」
を、まず考える習慣があったのは、幸いだった。

皿をゴミ箱に叩き込んだら、祖母は次から食事がとれるのか?
ひどい言葉を言ったら、祖母は次からできるようになるのか?
そんなこと、あるはずがない。

「ひどい言葉の連鎖は、これで終わりにしよう」
と決めてから、心が落ち着いた。
それまでは、荒れ狂う海面を小さなボートで漂っているような気持ちだったけれど、
「今までのことはどうであれ、私はひどい言葉を言わない。それが私自身のプライドを保つことになるのだ」
と決めてからは、私自身が海になったような気持ちに変わったのだ。

その後、私自身も色々勉強する機会があって、
「なぜ、祖母がそういう言葉を言ってしまったのか」
が、少しは分かるようになった。

「その言葉を信じない自由は、自分にあるのだ」
ということも。

正直に言うと、私は「信じない自由」を選択することが、今もうまくできない。
「三つ子の魂、百まで」
という言葉は、本当なのだとつくづく思う。

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