ルートヴィヒが若い時代、オットーが「すごくしっかりした子供」という感じを醸し出していて、「弟がこんなに頑張っているのに、兄貴はなにをしているんだ」と思わせてくれる。
オットーはやがて精神を病んでいき、ルートヴィヒの死後(映画には出てこない)には残虐な行為を行っていたという話もあるそうだ。
芸術にかぶれて何もしないルートヴィヒと、好戦的で現実家なオットー。
この時点で「どちらが国王に向いているか」といえばオットーだったかもしれない。
でも、どちらかというと「隣には住みたくない」のはオットーだと思う。
オットーの残虐な行為について「事実ではない」という説もあるようなだが、そんな説が残されるということは、トラブルの多い人だったのかなぁと思う。
そうであれば「隣には住みたくない」という感じ。
エリーザベト皇后の
「彼は決して精神病ではありません。ただ夢を見ていただけでした」
っていう有名な言葉があるけれど、映画の美しい雰囲気をたっぷり味わった後の、このセリフは胸がつぶれるように悲しいものだった。
[0回]
PR