文楽4月公演 第一部を観た。
咲寿大夫さんのお声が、大きいし張りがあってびっくりした。すでに知っているはずの咲寿大夫さんのお顔を、思わず何度も確かめてしまったほど。
幼い鶴喜代君は、とってもつらい思いをしている。でも、ただ泣きわめくんじゃなく、なるべく冷静に大人に歯向かおうとするという、その複雑な気持ち、そして幼いながらも領主としての威厳を失わず頑張ろうとするいじらしさが、とってもよく表れていた。
今までの咲寿さんのイメージって「親しみやすい」「華がある」「爽やか」みたいな感じで、それは今も変わらない。
ただ、そのイメージというのは、咲寿さんの本業(声を出す)+舞台以外での活動+ビジュアル+……という感じで作られてきたと思う。
今回は「声」のレベルが跳ねあがっていて、「声」そのものがすごいと思った。この声に、舞台以外での活動やビジュアルなどが積み重ねられたら、これから、どう変わっていきはるのかととても楽しみ。
人間って変わるんやなぁ。
変わることが、できるんやなぁ。
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