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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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「『薬』って言った途端に」

T先生のところへ行った。

「こんにちは」
「はい、こんにちは」
「今回は、どうかな? このところ排卵がないのが気になってたんやけど……」
「今回も、なかった……かも?」

基礎体温表を見せる。

「ん? 今回はあったように見えるかな?」
「今日、もう一回下がってるんですよね……」
「うーん……、今日は月経がくるには早すぎるんで、今日1日だけ下がったのか、このままずるずる下がるのか、見極めないといけないな」
「はい」
「それに過長月経の傾向も続いてるけど、次にどうなるのか」

「あの」
「ん?」
「乳汁が……」
「……前、U先生に電話して、聞いたことあるやん? どう言ってはったっけ?」
「あのときは、腫瘍があるせいで乳汁が出てるなら、カバサール飲んでもあまり意味ないって」
「そやったな。今は、どうかな? 前と同じような出方?」
「量としては少ないんですよ。一晩でTシャツがズルズルになるってこともないし」
「……カバサール、飲んでも大丈夫かな?」
「むしろ、飲みたいな(^O^)/」

「乳汁が出てくることで、どんなことに困る?」
「痒かったり、服が汚れるし、授乳パッドが必要やし」
「うーん、そうか。じゃあ、今日はカバサール出します。手術後初めて出すことになるので、どんな調子か、また教えてくれる?」
「はい」
「月経というか、排卵も戻ってくれたらえぇねんけど」
「はい!」

「で。XXXとYYYとZZZの中で、要る薬どれ(笑)?」
「なんか、先手打たれてる?」
「うん。だって、『薬』って言った途端に変なこと言うやろ?」
「ぐはっ!」

「次回やけど、4週間後」
「(手帳を出しながら)いけるはずです」
「あ!」
「え?」
「P先生の予約と重なるわ」
「そうですか」
「え? どうする?」
「え? どうって?」
「……僕の枠が午後しかないから、時間空くで?」
「それは、別に大丈夫です。あ!」
「え?」
「S先生の診察が、その辺にあると思う」

手帳を確認。

「その前にあるから、カバサール飲んでることとか」
「うん、それは話しておいて」

「P先生には、これまでの話はしてるん?」
「あの、今日の午前中に、精神科の先生と話してきたんですけど」
「はい」
「あの、目が覚めた時とか、夜中とかが一番、しんどいんですね。それでも、テノーミンをいただくようになって、朝ごはんの後に飲むと、動悸が治まって楽になるんですよ」
「ほぉ、それはP先生に言えてる?」
「ちょっとずつでも、言わないと混乱しますよね」
「そうやな。テノーミン飲んでも、動悸が治まりませんってことばっかり続いたらな、P先生も困りはるやろうから」

「あの」
「ん?」
「婦人科と関係ない話ばっかりしてるし、内診してないし」
「うん、そんな何回も内診せなあかんのも、大変やろ」
「そうですね」
「何年してないんかな?」
「(新築された)この病棟に来るようになって、1年ほど経ってから、初めて内診台にのったのおぼえてます」
「……2年前か」
「もう、2年も経つんや」
「……・次回、がん検診やったほうがいいかもしれへんな。ここしばらくしてないし。次回、そのつもりで来て」
「お願いいたします」

「S先生には、T先生が『愛してる』って言ってたと伝えておきます」
「いや、あのさ(笑)。あんまりいうと、S先生に嫌われるし」
「はははは」
「耐えてます、忘れないよ、待ってますって伝えておいて」
「それも怖いですよ(笑)」

今日はカバサール、ボルタレンSR、ロペミンをいただいて帰宅する。ありがとうございました。ぺこり。

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なるのは自由ですが

N先生のところへ行った。

「こんにちは。少し遅れてごめんなさい」
「いえ、気にしないでください」

手紙を渡す。
・親戚Aの入院
・親戚Bの死亡

「いろいろ大変だったのですね」
「はい。ただ、親戚Aは快方に向かっております」
「それは良かった」

「さて、ご自身はどうですか?」
「朝の動悸や不安感が一番つらいです。つぎにつらいのが、変な夢をみたり、夜中に恐怖心を持って起きてしまうこと」
「目が覚めたときに、心臓がバクバクと打っていますか?」
「はい。それで今、循環器の先生にテノーミンをいただいて、朝食後に飲んでいるんですね。それを飲むと、静かになってくるんです」
「そうですか。良かったですね」

「薬は今までどおりで、いけますか?」
「はい。でも、前のとき、◯◯◯とか、◇◇◇とかがあったら、△△△ースを使うのも良いかもしれないって」
「確かにいいましたけどね(笑)。ただ、外来の患者さんがそのような症状を訴えるときは、▽▽▽ミンを使うケースのほうが多いんですよ」
「じゃあ、▽▽▽ならもらえるの\(^o^)/」
「まぁ、課題としておきましょう」
「次の診察までになっておきます!」
「なるのは自由ですが、循環器のお薬が効いてるようなんで、出せるかどうかは、難しいですよ」
「ぐはっ!」

今日は、リスミー、ハルシオン、デパスをいただく。ありがとうございました。
午後は、婦人科へ行く。

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謝罪の言葉よりも

ある人から「謝りたい」という手紙を受け取った。
私は、その人から謝罪の言葉を聞くよりも、「他人の人生を多少なりとも変えてしまった、ということを分かっているか?」と聞いてみたかった。

でも、仮に私が芥川龍之介の小説を読んで、すっごく感動して、人生が変わったりしても、芥川龍之介に「分かっているか?」と聞こうとは思わない。

では、なぜ今その人には「分かってるか?」と聞きたいのか?
「分かっている」と答えてもらったら、私の気持ちが晴れる、もう何もかも忘れられるという保証はないのに。

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( ..)φ

明日はN先生とT先生のところへ行く。

今から基礎体温表を偽装することは可能だろうか?
カバサールは、仮に必要だとしても、副作用がしんどいわけでもないし、いいか。。。

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神の許へ

今月、親戚が亡くなった。
年齢的には、祖父母と両親の中間くらいにあたる人で、祖母のことを「姉ちゃん、姉ちゃん」と呼んで、気にかけてくれた。

実はこの人も、祖母と同じように大腸の病気で、人工肛門を作ってもらってた。
自営業で、外出・外泊が多い働き方をしていたし、後継者が現れない限り「定年」はない仕事だった。だから、自分のペースで過ごせる祖母より、はるかに苦労は多かったと思う。

父方・母方の親戚がすべて神道なので、遷霊祭や葬儀などの流れはわかっている。
……と思っていても、そうはいかないのが世の常で、色々大変だった。。。

神の許へ帰れば、もう人工肛門のわずらわしさも、病気の痛みもないのだろうか。
これまでの大変さから解放されて、少しでも楽に過ごせていることを信じたい。

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