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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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はらはら、はらはら。涙があふれそうだ・・・。

↓の記事のコピーです。
http://www.mypress.jp/v2_writers/fuyuu_zensoku/story/?story_id=1914584

-----
喘息アンド皮膚を診ていただいているH先生のところへ行った。

「おはようございます」
「はい、おはようございます。調子はどうですか?」

「キュバール100エアゾールが切れてしまって」
「あ、そうか。出しておきましょう」

「それと、皮膚なんですけど」
「はい」
「まず、3,4日前に、乳汁と血液で服が汚れて画像があります」
「ほぉ!! だいぶ出たね。外科の先生には言ってる?」
「このときではなく、前に出血したことがあって『両方の乳房がそうなるってことは、悪性のものの可能性は低いんで、今度、診察に来たとき、細胞診ができるならしよう』とおっしゃってました」

「なるほど。今回のは、皮膚は糜爛(びらん)になってる? ちょっと診ておこう」
「今は、治まってしまってるんですけど・・・」

ライトなど当てながら。

「うーん、診るとわからんなぁ・・・。テラコートって残ってるかな?」
「すみません、切れてしまってます」
「それを塗って、糜爛が治まるかどうかみててもらえる?」
「はい、ありがとうございます」
「乳房が、腫れたり、痛いということはないかな?」
「服がこすれて痛い、っていうのはあるんですけど、乳房そのものが腫れるというのは、ないです」
「そうですか。外科の先生には、言っておいてや?」
「はい」

「それと、手が切れて」
「あぁ、ドレニゾンテープは、ある?」
「すみません、切らしてまして」
「では、それを貼ってもらって・・・あ!!」
「あ??」
「シフナールは残ってる?」
「いえ、もう切らしてて」
「あれ、製造中止やねん」

Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!

「え・・・え・・・え・・・」
「製薬会社もね、儲けの出ない薬を作り続けるのはむつかしいんやね」

薬価と原価率のお話など、裏話を聞かせていただく。

「で、シフナールと同じ強さで、別の製薬会社のもの、アンテベートを入れてますんで、それに替えます」
「はい・・・」

あぁあ・・・。涙がはらはらと流れてしまいそうだ・・・。

「あの、脚の皮膚がぼろぼろに(右足をまず見せる)」
「ちょっと診せてもらおうか。・・・これはひどいな。どうしたん?」
「掻いたかも」
「ここまでになるまで、掻いたらあかんなぁ(笑)。両脚かな?」
「はい」
「じくじくと湿った感じはする?」
「いえ、湿った感じはないです」
「それなら、アンテベートを使っていきましょう」
「はい」
「・・・ここまでなる前に、しんどかったら診せに来てや(笑)」
「はい」

今日は、テラコート、アンテベート、ドレニゾンテープ、キュバール100エアゾールをいただいて帰宅する。

Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!Σ( ̄□ ̄)がつーん!!

シフナールにもう会えないショックが残っていて・・・、はらはら、はらはら、涙があふれそうだ。。。

■あなたが旅立つ前に伝えたかった

ここからのBGMは"Candle in the wind" by Elton John がいいと思います。
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あなたと出会ったのは、13歳のときだった。あなたの持つパワーがどれほどのものか、理解していなかった私は、よくあなたとの接し方を間違えたね。顔の皮膚が薄い場所・粘膜やその周囲には、あなたのパワーは強すぎたんだね。

H先生が「それじゃあ、治るものも治らなくなるから。適材適所っていう言葉があるでしょう?」とよく注意してくれた。他のものの助けも借りながら、うまくあなたと付き合えるようになっていったね。

いつも皮膚から血をにじませていて、中学・高校の夏の制服を着るのが恥ずかしかった自分に「大丈夫だよ」「早く皮膚炎を治せば、制服だって楽しく着られるようになるよ」といつも、勇気を与えてくれたね。

さすがのあなたにも、できないことがあると知ったのは、今から3年ほど前のことだったね。ホンの小さな右足の傷に気づいたとき、あなたと一緒なら大丈夫だと、愚かにも頼り切ってしまった。

でもそれは、数学の先生に、社会の授業内容を教わろうとするような、ずれた行為だったんだね。ホンの数時間のうちに、右足のリンパ節が、赤く腫れあがって本当に驚いた。右足が縦に裂かれるような痛みに、脂汗を浮かべた。生まれて初めて、蜂窩織炎を起こしてしまったんだったね。

H先生が「傷の周りに感染・化膿が起こり始めたら、ステロイド軟膏は使わないほうが良いんだよ」「ステロイドには免疫抑制効果があるから、かえって悪化することがあるんだよ」と教えてくれた。

20年。生まれたての赤ん坊が大人になるまでの期間と同じ。
なんて長い、長い時間をあなたとともに、過ごしたのだろう。

でも、もう会えないんだね。ノアルテン-Dと同じところへ、旅立っていったのかもしれないね。

あなたが旅立つ前に伝えたかった。ありがとう、と。何十回言ってもいい足りないありがとうを、一言も言っていないことが、とてもとても心残りだよ。

ありがとう。そしてさようなら。
シフナール軟膏、平成22年1月より販売中止(在庫消尽)。。。

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