T先生のところへ行った。待合室で本を読んでいると名前を呼ばれる。
「こんに……」
「朝から、ずっと待ってくれたんやなぁ。大変やったなぁ」
「いえ、昼ご飯食べに出てたし」
「そっか、ごめんな」
「いえ、そんな。パソコン持ってきてたし」
基礎体温表を渡そうとする。
「S先生には、カバサールのことは伝えた?」
「あの、実は会えてないんですよ」
「へ?」
「代診の先生に診て頂いたんで」
その流れを説明する。
「トランコロンという薬を飲んでる、と」
「はい。で、トランコロンを飲んでどうやったか、2週間後にS先生に話すようにって」
「そうですか、わかりました」
基礎体温表を渡す。
「おぉ、キレイに高温期、出てるやん?」
「はい。そうなんです」
「カバサールは、つづけて出すけども、S先生に話しておいてな」
「はい!」
「で、年明けに……」
「そうなんや」
「そのとき、お祝いして!」
「ははははは(笑)」
「ははははは(笑)」
「あの」
「はい?」
「今日は、内診ですよね」
「あ、そうやった!」
「そうです」
「っていうか、がん検診だけな、しとくな」
「はい、お願いします。なんかワクワクするね」
「……そういう人、あんまおらんけどな(笑)」
「なんか、婦人科に来てますっていう印象やし!」
「(電動式の内診台は)なんか、力が抜け……(ぐはっ! 痛いぃい)」
「内診台も便利になったやろ」
「うん(痛い)」
「……力抜いてたほうが楽やで(笑)。もう終わるからな」
「抜きたいけど、痛いものは痛いし」
「よし、終わり!」
「薬は、ボルタレンSR、カバサール、ブスコパンを出しとくから。トランコロン飲んでるから、ブスコパン飲むのが減るといいな」
「あと、ソ○○ン出して」
「出せへんで(笑)」
今日もありがとうございました。ぺこり。
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