婦人科のT先生のところへ。
「こんにちは」
「はい、こんにちは」
「検査の結果はもう知ってる?」
「はい、P先生から甲状腺はキレイやったことと、貧血のことを」
「うん、そうやな」
「でも、その貧血の値って、昨年の9月に計った時よりはいいんですよ」
「ほぉぉ。この時は、ヘモグロビンが9.6とかやけど、鉄剤なんかは飲んでない?」
「はい、飲んでいないです。そのときは、私の咳があまりにも止まらなくて、CRPを見たいということで採決したので、そっち(咳を止めること)が先って感じになって」
「あぁ、なるほど。そのときに何もしないで、もう今は一応、回復してきているということなら、様子をみていこうかな」
「はい」
「しっかり、ご飯食べなあかんで!」
「はい(笑)」
基礎体温表を渡しながら
「ちゃんと計ってなくて、ごめんなさい」
「今は、体温を測ることよりも、服薬の日数と体調の記録のほうが大事やから、体温は面倒であればいいよ」
「ありがとうございます」
「……あら」
「え?」
「スポーツ中にって、これはどうした?」
「まったくの不意打ちに月経が始まってしまって、ロッカーに荷物とか預けてしまっているし、泣きかけました。実は去年の11月ごろにも、同じことをしてしまったから」
「まぁ、今後は気を付けましょう」
「はい」
「あの、マンホールとか入るときのために、資格を取ってきました!」
「俺は、どう反応したらええの?」
「えっ? え……」
「酸欠作業……マンホールって酸素ないの?」
「酸素がないというか、ヘドロなどが堆積しているから、他のガスが発生して充満している可能性が……」
「あぁ、なるほど! どういうことを勉強するの?」
「あの、酸欠で倒れている人がいたら、いきなり救助に向かわず、まずエアを送ることや、自分もエアマスクをつけるなどしてから、助けにいくということとか。マンホールとかも、いきなり蓋を開けてのぞき込んだら、無酸素の気体を吸い込んで転落することになりかねないので、注意することとか」
「かなり、危険な現場やな」
「はい。人体がどういう形で影響を受けていくか、という話も延々と聞かされて、ゴールデンウィークだというのにヒットポイントが削られました」
「ははははは(笑)」
「で、乳房のほうはどう?」
「あの、オーソを飲み終わる時期に、少し張っていたことはあったんですが」
「分泌物はなかった?」
「はい、ほぼなかったです。ただ、水着は前にお見せしたのではないのを、今は着ているので」
「ははははは(笑)」
「え?」
「毎日水着ってわけじゃないし」
「はい」
「あまり汚れていないってことは、それで喜ばしいことやんか」
「はい!」
「血液検査でも、体調がいいことは裏付けられているし」
「はい、ありがとうございます」
「さて、お薬はどうする?」
「あの、P先生にブスコパンをもらったことがあります」
「ほぉ」
「だから今回は、ボルタレンSRとオーソだけで大丈夫です」
「それはよかったね」
「はい」
「最近、他の薬を出す機会が減っていて、いいことやね」
「ありがとうございます!」
心よりお礼を申し上げます。
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