婦人科のT先生のところへ行った。別棟に引っ越した婦人科は、とても美しくきれいだ。
「こんにちは」
「こんにちは」
T先生の後ろのほうで、わりと体の大きい先生が何か作業をされていた。
「どうですか?」
「ちょっと周期が長くて・・・」
「そうじゃなくて、この建物が!!」
↑ふゆうより
建物のほうが好きなのね・・・
「あ。綺麗ですね!!」
「そうやな。まぁ今のところ
『汚いですね』っていう人はいないなぁ(笑)」
「さて、具合は?」
「ちょっと周期が長かったですね」
「・・・確かに、少しかかってますね・・・。で、一つ言っとくけど」
「はい」
「排卵はないね!!」
「うわぁあああああ!!! 23日目って排卵じゃないですか?」
「・・・23日目か、17日目の体温が低いのは確かで、肉体的には排卵しようという意志はあるんやけど、実際に排卵があったとは思えないなぁ。この波形ではね」
「ああああ・・・」
「ただ、無排卵やからって、すぐに生命に関わるってことはないから」
「はい」
「乱暴な言い方やけど、思春期の子が月経が来ないとか、周期が長いっていうのは、無排卵のケースが多いねん。だんだん安定してきて、成熟期を迎えるねんな。じゃあ、思春期の子が全員、体調悪いかって言ったら、そういうことはないやん?」
「はい」
「それと同じですから。ただ、基本的には無排卵月経、消退出血っていうねんけど、それであっても、出血があるほうがいいねん」
「はい」
「できれば、ホルモン療法をしたいんやけど・・・」
「やけど・・・」
「気になるんは、精神症状が+(プラス)やったこと」
「はい」
「精神科の先生にはホルモン剤の使用については話している?」
「はい。精神科の先生は、不正出血が起こる前に話したとき『体がだるいとか、不安・緊張などの症状はあるようですが、ふゆうさん自身が対処法を分かっているようだし、ホルモン剤を使って女性ホルモンの状態を安定させることのほうが大事でしょう』とおっしゃっていました」
「そうですか」
「では、すぐにホルモン療法を再開するのではなく、自力で排卵を起こせる可能性についても、観察したいところです」
「はい」
「でも、カルナクリンまで切ったら困るよな?」
「うん。飲んでる!!」
「では、カルナクリンとボルタレンSRを出しますので、次回・・・」
「次回・・・」
「さっきも言ったけど、無排卵だからって悩まなくていいから(笑)」
「はい」
「ただ次回も『無排卵ですね』って事実を、ふゆうさんに告げることは必要やから言うけど、別に責めてるとかじゃないから(笑)」
「はい(笑)」
「永遠に無排卵で過ごしてもいい、というわけじゃないから、いつかタイミングを計ってのホルモン療法は考えます」
「はい」
今日は、カルナクリンとボルタレンSRをいただいて帰宅する。ありがとうございました。ぺこり。
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