精神科のL先生のところへ行った。私の順番が来たとき、L先生が少し戸惑ったような感じで、すぐには私に呼びかけなかったので「ん?」という感じで顔を上げたら、L先生と目があったので、診察室へ。
あ、そうか。ふゆうの髪型が、急に押切もえみたいなふわふわ、くるくるになっていたからだね? 自分で言うな、押切もえって!!
「どうぞ、お座りください」
「はい。あの、前回言っていた、イソバイドで作った芸術作品です」
「へぇえ、なんかおしゃれになりますね」
・・・はあぁああぁああああぁぁぁぁ!?!?!???!!!
予想外の返答にパニック状態。
「お、おしゃれに・・・」
「これって、おうち(自宅)ですよね?」
「はい」
「出窓?」
「いえ、あの机を窓に向けて置いてるんです」
「なんかいいですね。おしゃれな部屋ですね」
・・・はあぁああぁああああぁぁぁぁ!?!?!???!!!
どうしよう・・・。
気を取り直して。
「今日は、(伝えたいことを)書いてきました」
前にL先生の前で手話を使ったら、すごく気が楽になったこと。弟が医療関係者のため、手話を見ても驚かず受け止めてくれるので、口話と手話の両方を使っていること。
毎年、N院長先生の誕生日に、阪神タイガースのグッズと、手作りのクッキーなどを贈っていたこと。今年は絶妙のタイミングで阪神が4位転落をしてしまい、グッズを贈ることができないこと。
そこで、N院長先生を称えるフォトブックを作って、L先生の写真を入れたので、一筆添えてほしいこと。
「わかりました。書きましょう」
L先生はすぐに、マジックで書き始めてくれたけれど「あれ、ちょっと漢字が思い出せないな」と、
電子辞書を尋常でない速さで操作して、漢字を呼び出した。
「はやっ!!」
「はやいですか?」
「めっちゃはやいですやん!!」
「そんなこと、ないですよ」
いや、はやいですよ、めちゃくちゃ。神業ですね。
N院長先生に、フォトブックを渡しておく約束をした。
「で、ここまでの2週間、いかがでしたか?」
・・・はあぁああぁああああぁぁぁぁ!?!?!???!!!
今から何を話せばいいんだろう・・・。
あ!!
「3日と4日に、弟と母が急性胃腸炎で、忙しくて」
「ほぉ!!」
「それで、あんまり手話のことを、あれこれ考えずに、手話を使っていけたのかなぁって。かえって良かったのかなって、思います」
「あぁ、なるほど」
「ではですね。お薬は前回と同じでいいですか?」
「はい!!」
L先生、処方を書き書き。
※以下、事実とは少し変えてあります
「・・・今、大検のこと、高校中退とか引きこもりとかを」 「はい」 「色々考える機会をいただいてて」 「仕事で?」
「そう。それで、自分がそうであってもおかしくない、ってところがあったからか、少し暗い気持ちになったり」 「でも、ふゆうさん、今は仕事のほうもいけてるじゃないですか」
「はははは。そうだったらいいんですけど(笑)。今は、もしも一つの道で挫折した場合に『他にも道がある』ってことが、伝わりにくいと思います」 「そう・・・ですか?」 「私も、大学院での研究とは別の仕事につきましたけど」 「はい」 「もっと早い段階で、無理って分かってたら、大学再受験でも何でもするけど、大学院まで行ってしまってから、もう1回他の学部入ってっていったら、しんどすぎますよね」 「確かにね。年齢もいってしまっているし」 「そこで、私には他の仕事につかないかって、声をかけてくれる人がいたから、今があるけど。でも、一つの道に向かって進んできた人、若くて社会経験のない人ほど、一つの道が閉ざされたら『人生が終わりだ』って気持ちになることも、あると思うんです」 「そうですね」
「自分も今になって、仕事上の必要があって、色々と調べて知ったこと、色々な生き方があるってわかったことがあるんです。そういうの、若い人が知ることができるか、というと、ちょっと無理があるかなぁとも思います」 「また、何か分かったことがあったら、教えてください」 「はい」 ← お医者さん相手に「教える」って!! 謝れ自分!!!!
※以上、事実とは少し変えてあります
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「今日はありがとうございました」
「また、話しましょう」
「デパス出てます?」
「はい、大丈夫ですよ。出しておきますから!!」
今日もありがとうございました。ぺこり。
リスミー、ハルシオン、デパスをいただいて帰宅する。
この後、思いがけない出来事に遭遇してしまう。L先生、次はきっとその話から始めると思います。
今思えば、赤字ではさんだ部分のL先生との会話が、その後おこってしまう出来事を暗示していたのかもしれない。デパスさっそく飲んじゃったよ・・・。
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