婦人科のT先生のところへ行った。
基礎体温を書いていない基礎体温表を渡す。
「はははは、これに書いてるほうが、安心かな。慣れてるもんな」
「はい!」
用事で忙しかった時期に、出血が重なってしまったことなどいろいろと話す。
「ほしい薬は?」
「あの、バファリンが欲しいんです」
「バファリン? 頭痛いの?」
「はい、時々だけ痛むんで」
「出したことあったかな?」
「はい、あります」
「……あ、ホンマ。3月に出してるな。出しましょう」
「ありがとうございます」
「暑いからなぁ」
「はい」
「海の季節やなぁ」
「……なんかの話を期待してますか?」
突発的な出来事について話す。
「……俺が、その人の立場やったとして、、、『こんな状況では集中できない』って思いもあるかもしれん」
「そうですよね。ただ、一度約束したことは守ろうとする人なんです。今まで、そうしてくれたのだから、今くらいは、破ってもいいんじゃないかって」
「それが、その人のいいところなんやろ? その気持ちは伝えてるの?」
「はい。ただ、あんまりわぁわぁ言うのも、気持ちをかき乱すだけだと思って。。。」
「うん、それでいいと思う。いざ、今回はダメだになったときに、その人が言えるようにだけ、しておけばいいと思うから。ただ、Pさんは、このこと知ってる?」
「知らないです、急なことなので」
「その人のこと知っているのは、俺よりもPさんやからなぁ」
処方箋をいただいて診察室を後にする。
支払いをしていたら、偶然にもP先生が!
あぁ、なんてありがたいタイミングだ! (P先生は大迷惑だったかも……)
「……俺がその人の立場やったら、その人と同じこと言うと思うで」
「いつも、いったん約束したことは守ろうと……」
「それは人として当然のことやと思うけど。ただ、そんな意固地な人ではないから、君のせいで何か左右されるとか、そんな心配はしなくていい」
「ありがとうございます」
神様、仏さま、P先生、本当にありがとうございます。
あ、もちろんT先生もありがとうございます。
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