T先生のところへ行った。
「おはようございます。先生、めっちゃごめん!」
「おはよう。今日はどうしたん?」
「あの、結論をまず言うと、S先生が『甲状腺の値を調べてもらって、治療が必要ならしてもらって、次のときにその結論を聞かせてほしい』って」
「甲状腺? え? 異常値出たことってあった?」
「1年ほど前に、S先生のところで調べてもらったら……」
「それは、なんで?」
「P先生が気にしてくださっていたんで、S先生の血液検査の時、ついでに計ってもらえるかなってお願いしたんです」
「それで、どうやった?」
「FT3だけが高くて」
「うん」
「で、P先生にそれをそのまま伝えて、そのときは『すぐに治療が必要というレベルじゃないから、数か月後にもう一回計ってみましょう』と言って終わりました。で、もう1回はT先生に」
「え? 俺?」
「はい。あの寒気が続くということで」
「あぁあああ」
「今年の2月ごろに」
「あぁあああ。この時は、ギリギリ正常の範囲内かなぁで終わってるね」
「あの、それと」
「うん」
「実は、腰が痛くて」
「だいぶ話が飛ぶな(笑)」
「すみません。あの、月経が終わっても腰が痛くて、熱がちょっと高くて、それで気持ち悪いというのもあって、今日来たんです」
「(基礎体温表を見ながら)排卵期ではなさそうやけど、腰が痛い。熱は、下がってる日もあるけれど高めのまま。これは、日中とかはどうかな?」
「夕方になると上がって、37度2分、3分とかになるけれど、熱そのものがしんどいというより、動悸が苦しいというのと、あと腰が痛いからか、けっこう前かがみになったりしてて、しんどい」
「久々に内診しようかな」
「内診」
「今、腰のどっち側が痛い?」
「右です」
「よし、じゃあ久しぶりに内診」
「あの、画像上、右の卵巣はごく普通の感じなんよ」
「はい」
「でも、左が……え? これ、排卵直前のような感じに見えるんよな」
「え、そうなんですか?」
「うん。卵みたいなの、写ってるように見えへん?」
「あ、そう言われれば、そう見えます」
「ただ、左右の卵巣とも、腫れぼったいといえばそうやけど、腰痛の原因となりうるような大きさじゃないよ」
「はい」
「3センチ、ほんのちょっと超えるような感じ」
「はい。その程度なら、ここまで腰が痛くないですよね」
「そうやな。なんでやろ? 左の卵巣が排卵しようとしているなら、腰の右側が痛いということもへんやし」
「はい」
「よし、画像あげような」
「ありがとうございます! 嬉しいな」
「好きやなぁ(笑)。ただ、腰痛の原因ではないと思うよ」
「はい」
「あの、湿布薬って持ってる?」
「湿布、ですか? ないです」
「内臓の痛さか、筋肉の痛さかって区別できる?」
「いや、それは、難しいけど(笑)」
「しばらく、湿布薬でしのいでみようか」
「はい」
「これから、ヨットにのれば湿布薬もたくさんいるやろ?」
「はい(笑)。あ、これ(腕)、打ちまくったんですけど」
「うわぁ」
「あの、乳腺の関係で検査とか行くじゃないですか。そうしたら『どうしたんですか?』って聞かれますよね」
「そうやな」
「『ヨットに乗って打ちました』なんて、恥ずかしくて言えるレベルじゃないわけですよ」
「え?」
「ヨットにちょっとは、慣れているというか、1人で何でもできるというレベルになってるんだったら、ヨットにって言えるけど、まだまだ何もできないので」
「え、でも、俺には言ってくれてるのに」
「それは、私がド素人ということを、先生は知ってくれてるからなんですよ。知らない人に言うと、ハイレベルなことができるというように思われるかと思うと、恥ずかしくて」
「あぁ、なるほど。なんか分かる」
「ありがとうございます」
「じゃあ、2週間後に甲状腺の結果を聞いてもらうようにするから」
「はい、ありがとうございます」
「その結果、何かがあった場合は、Pさんに診てもらわんといけなくなるけど」
「はい。P先生に迷惑がかからぬように(祈)」
今日はカバサール、湿布薬をいただいて帰宅する。ありがとうございます。
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