循環器のP先生のところへ行った。
「おはようございます」
「はい、おはよう!」
「今日、良いです!」
脈拍と血圧の測定結果を渡す。
「おぉ、いいやん」
「はい! 調子も良かったです」
手紙を渡す。
「(読みながら)大学、行ってるの?」
「はい。行くというか通信制です。あの、一回、大学は出ていて。○○大学です」
「おぉ! 何学部、何学科?」
「理学部数学科。大学院行くちょっと前に、この病院に来始めたの」
「ほぉお。そうなんかぁ」
「で、手術したほうの胸が痛い」
「はい」
「というのは、手術の痕が痛いということ? 手術前の状態に戻っているとかのこと?」
「あの、どっちか言ったら後者なんだけど……、排卵がちゃんと起こるようになったら、どうしても痛みは増すというのはあって」
「あの、言わんといけないことあってな」
「はい」
「S先生に会えたんや」
「え? そうなんですか? 仕事かなにか?」
「いや、○○で」
「あぁあ、そうなんですね。S先生元気でしたか?」
「うん。って、自分のほうがよく会ってるやろ?」
「それはそうですけど、やっぱり私がしっかりしていない分、S先生のほうが気を使って言われへんことの方が多いと思うんですよ。P先生に言うほうが、気楽に言えることのほうが、はるかに多いやろうし」
「そう、かな? 一緒にタバコ吸ったで。昔みたいに」
「昔みたいに」
「さて、ちょっと、胸の音聴かせてな」
「はい。あ、傷のとこ見せたほうがいいですか?」
「俺はS先生と違って、見ても分からんからなぁ(笑)。S先生のところには、行くんやんな?」
「はい。今度は6月です。あ!」
「ん?」
「ノートに書いてほしいことが!」
「うん、いいよ」
「わーい」
「次やけど」
「はい」
「この日でいける?」
「はい」
「あ、ごめん。この日がいっぱいやから、ちょっと1週間遅らせていい?」
「それやと大学の試験……、いや大丈夫です! 大丈夫です。次のときには、循環器の授業、全部終わってると思います」
「そんなん、やってるんや?」
「はい!」
今日はアテノロールをいただいて帰宅する。ありがとうございました。
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