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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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あの日たった1日のことで

もう、かなり昔のことだけれど。

それまで、何でも打ち明けて信じてきた人が、遠方に栄転することになった。
急な話だが遠く離れることになる、という事実を私に説明したとき、その人は私にしゃべらせる隙を与えず、1人で興奮して暴言のような言葉まで遣った。

私もまだまだ子どもだったから、言葉をその通りに受け取ってしまい、またその人の暴言が怖くなってしまい、
「今まで流れた時間は、その人にとって意味がなかったんだな」
「人は明確な目標があるとき、残酷なまでに他人を切り捨てることができるんだな」
と考えた。

その人が遠くへ転勤し、私も1人落ち着いて考えられるようになった頃、
「どうでもいい存在の私が目の前をうろうろする生活より、その人にとって明るい未来につながる今の生活の方が幸せなんだ。これで良かったんだ」
と思えるようになった。

転勤の日から時は流れて、その人からぽつぽつと連絡が届くようになり、私も
「人の気持ちというのは、言葉通りのものではないんだ」
とようやく気付いた。

その人は、転勤の予定を話すことで、私がショックを受けることや、泣き出すといったことを警戒していたのかもしれない。
また、私だけじゃなく、多くの人に迷惑をかけての転勤となることを、ご本人も気にしていた様子だった。

だからこそ、私が話を聞いて感情的になる前に、なんとか理詰めで抑え込もうとして、極端な言葉を発してしまったのだ。
その人自身が、細かいニュアンスはおぼえていないにせよ、「多分ひどいことを言ったようだ」という認識はあったようで、謝罪の言葉が届けられたこともあるし、距離的には離れても気にかけているということを、伝えられたこともあった。

後になって理解できたことは、いっぱいある。
なぜ私自身が、言葉をそのまま受け取るのではなく、「なぜこういう言い方をするのか?」を考えられなかったのだろうと、後悔することもある。

だからこそ、あの日たった1日の暴言やひどい態度で、それまでの関係がいったんは全て崩壊したこと、そして未来への可能性がいったん閉ざされたことが、残念で仕方ない。
その人が、あれほどのことを言っておきながら、再び連絡してきたことの裏には、相当の思いと決断があったのだということを、きちんと察することができなかった自分を、まだまだ子どもだったなと改めて思う。

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