夕方、精神科のN先生と話したことを思い返していたら、ふと蘇ってきた思い出がある。
その当時、隣県で働いてた友人に「会いに行く」と約束しながら、なかなか行けていなかった。
ある時、猛烈に
「その人か私が、怪我や病気をしたり、もしも亡くなったりしたら、もう会えないかもしれない」
という焦り、不安のようなものが湧きあがってきた。
それがパニック発作のような、何らかの症状だったのか、それとも「会えない」ということを連想させるような何かが現実にあったのか、今となっては説明がつかない。
一時の猛烈な感情がおさまってからも、会いたいという気持ちが変わらなかったので、思い切って会いに行くことにしたのだ。
半年ぶりくらいに、ようやく会ったというのに、私はあろうことか
「もし、どっちかが死んでしまったら、会えなくなると思って……」
とストレートに言ってしまったのを覚えている。
よく言えばカッコつけずに、悪く言えば礼儀もわきまえずに、そんなことを言ってしまうなんて、どれだけ、その人に甘えてたのかってことだと、今は思う。
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