私が小型船舶の免許を取ったのとほぼ同じ時期に、友人も免許を取った。彼は職場の先輩に教わりながら一発試験で取得したそうだ。
先日、友人とお祝いを兼ねて食事をした。
友人の職場は、上下関係に大変厳しい代わりに、先輩方は「後輩の面倒を見るのも仕事」と考えている。
友人は私に次のように言った。
「先輩がなぜ面倒を見てくれるかというと、いずれ後輩が一人でやっていけるようになるため。短期的には手がかかったとしても、可能な限り手をかけて、たくさんの物事を早くに教え込むことで、結局は後輩の自立が早くなる。後輩の側もそれが分かっているからこそ、『今、忙しそうやなぁ』『聞いたら悪いかなぁ』と躊躇するんじゃなくて、『教えてください』って言える。今、我慢して頼らないことで、しんどすぎて潰れてしまったり、結局は遠回りしてるってことになれば、意味ないやん? 自分で勝手に遠ざかる意味なんてないと思うで」
実は、友人と会う直前に、別の方からほぼ同じことを言われたばかりだったので、本当に驚いた。
別の方と何を話してきたということは、友人に一切言っていないのに、不思議だった。
繰り返し、自分の周りで起こる出来事には、何かの意味があるんだろうなって思う。
子どものときは泳げなかったから、私は海の子じゃないけれど、今はこんなに海が好き。

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