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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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恋に狂ったときは

T先生のところへ行った。

「こんにちは」
「はい、こんにちは。Pさんに伝えておいたよ」
「ありがとうございます! P先生は……反応してくれましたか?」
「うん。『ほぉー』って」
「P先生らしい無反応(笑)」
「いや、反応してるやん。彼の反応とはそのようなものさ(笑)」

「(免許証を見せながら)自動車の免許がないことを、教官にお話したら『勘弁してくれよ』って言われました。でも、住基カードができる前は身分証明書がなかったので、もっと早く船舶の免許を取って身分証明書を確保しておきたかったです」
「良かったなぁ」
「ありがとうございます。あの、海の関係で新しい出会いもあり」
「……家庭のある人?」
「はい」
「大丈夫やろな?」
「何!? そういう意味じゃないですよ(笑)」
「そっか。それは良かった」

「あの、P先生に早くお見せしたいです」
「もうそろそろ、次の診察やろ?」
「そうは言っても、ちょっと先です」

「では、基礎体温やけど」

しばらく真面目な話。

「排卵があるほうが、しんどいんかな? いつも排卵痛が強かったり、今回は精神的な不調が出てしまったりしてるな」
「まぁ、そうですね」
「排卵痛を必死で我慢して、不調にもなってっていうなら、厳しいなぁ。。。」
「あの、でも、身体的な辛さって我慢しやすいんですよ。精神的な辛さのほうが私は辛い。痛みっていうのは、言葉で表現できるから、対処法も言葉で考えられるけど」
「そうか。痛いっていうのをそう考えられるんやったら、まだいいかな」

「あの、大変失礼ですが」
「ん?」
「今日、何かあったのですか?」
「え?」
「何度も、大きな声を出しておられたから」
「あぁ! ごめん、びっくりさせたな」
「いえ、もし、難しい状況なんでしたら、私なんかに構ってる場合じゃないんじゃ……」
「それは、もう片が付いたからいいねんけど。うるさかった?」
「いえ、何かざわついているなっていうことしか、分かりませんでした」
「そうですか、ごめんな。心配してくれてありがとう」

「いえ、あの……P先生とは、いつか一緒に……」
「彼を狙ってんの?」
「ん? なんでそうなるんですか?」
「狙ってないの?」
「そんな風なことじゃないですって!」
「今の流れで、突然『P先生とは……』ってなるのが、分からん(笑)」
「あ、ホンマですね。私も分からないけど、ただ、あの『ありがとう』って言ってくれたのが」
「ん?」
「P先生に似てたんですよ?」
「似てないやろ(笑)」
「あの、P先生のリズムなんだと思うけど、私が何か話すと『あなたがこう思っていることは分かりました』っていうことを、一回示してくれて、その後に『でも僕にはできないよ』『それは心配しなくていいよ』って言ってくれはるんです」
「はい」
「そういう感じが、今の『ありがとう』というのを聞いて、思い出してしまったのかも」

「今日は、お薬はボルタレンSRと、カバサールと、ロペミンでいける?」
「はい。後、恋に狂いたいです」
「……恋に狂ったことあるの?」
「そりゃあ、恋愛の経験くらいありますよ(笑)」
「失礼しましたっ!」
「ただ、今は文楽とか、映画とかそういう世界でだけしか恋愛に触れていない、かな」
「そうかぁ」
「あ! 実はこれから、文楽を通して知り合った人とご飯なんですよ」
「ほぉ! その人と2人で会うの?」
「はい! あ(笑)? なんか期待してる? その人とはそんな関係じゃないですよ」
「そうか。。。」

「今日はいったい、何なんですか(笑)? そもそも、もし恋に狂ったら、誰に相談すればいいんでしょうか?」
「そうやなぁ。何でも話せる親友がいれば、その人に」
「あぁ。。。親友ねぇ。私の一番の親友は、某病院で外科医をしているんです」
「へぇ」
「今は子育てで休んでるんで、その子育て中に、私の恋の悩みを聞いてもらう場合じゃないし(笑)」
「まぁ、時機の問題はあるにせよ、話せる人がいるってことは、心強いわな」
「はい」
「さすがに今は聞いてもらえないと」
「うん。って、そもそも今、目の前にこんなに話せる人がいるのに(笑)」

「そうやん。だからP先生のことも、それでいいんやで」
「ん?」
「ふゆうさんが、色々考えてしまうこと自体にも、事情はあるやろうけど」
「前は、P先生が聞いてくれるから、そのことが心地よくて、だーっと止まらなくなりそうで怖かったんです」
「うん、それは知ってる」
「でも、今は『言えば聞いてくれるんやから、まず自分でやってみよう』って思うんです。やってみて、自分でできるんならそれでよし、自分では無理なときになって『こういう流れで失敗しました』って言ったら、ちゃんと聞いてくれはるって思えるんです」

「P先生から、一方的に離れよう、離れなくては! みたいに思わんでいいんやで」
「はい。今の自分はP先生がいなければ、今のようになれてないし、教わりたいことはいっぱいあるし、いつか一緒に……」
「狙ってんの?」
「そういう話じゃないですって。ただ、私はいつかP先生のようになりたいです」

お薬をいただいて帰宅する。ありがとうございました。
恋に狂ったときはT先生に相談します。

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