この動画のタクシー運転手さんは、暗闇の中の灯りがどれほど、人間の心に勇気を与えてくれるか、よくご存じだったのですね。
私の祖母や父が緊急手術・入院をして、病院での付添をしていた時期、私のメールに付き合ってくれた人がいました。
病院から帰るのは夜8時ごろ、患者本人の容体がおかしい時や先生からお話があるときはもっと遅くなり、大きな荷物を抱えて暗い道をとぼとぼと歩くのは、心細かったです。
そんな時、輝くメール画面を見るだけでも心が落ち着いたものです。その人からの短くて、温かい言葉を読み返すことで「私は一人ではない」と思えました。
あの時、私が確かに感じていた「感謝の気持ち」を、その後、日常生活に戻り、時間が経つにつれて、忘れかけてはいなかっただろうか?
その人が気にかけてくれることが、「当たり前」だと思い始めてはいないだろうか?
感謝の気持ちを持つことは簡単です。
そして、「持ち続ける」ことのほうが大切であり、同時に難しいのです。
この動画を観て、改めて思いました。
私が体調を崩したときに、その人から頂いた、「しっかり食べて、しっかり寝てください。大丈夫」という言葉が、今も心に残っています。
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