あなたのおかげで幸せだった

私は、たった一度だけでいいから「あなたのおかげで幸せだった」と、大切な人に言ってもらえることを、夢みていたんだと思う。

その夢を叶えるだけの努力がきちんとできていたか？
私にその力があったか？
運や縁をつかむことができていたか？

それとも何もできなかったか？
今となってはわからないけれど。

善いことが一つでもあったなら

その人と過ごした時間の中で、その人にとって善いことが一つでもあったなら、嬉しい。

でも、私には「きっと一つか二つはあったよね」と思えるだけの自信が、今はない。

「近づくこと」だけじゃない。

その人を大切にする方法は、「近づくこと」だけじゃない。

私がその人を幸せにできないとき。
私がその人の負担になってしまうとき。

「離れること」もまた、大切にする方法の一つだと思う。

神様、私の大切な人に、一番幸せになってもらえる方法を、どうか教えてください。
たとえその答えが、「もう一生会わない」ことでもかまわないから。

一筋の光が見えるだけで

真っ暗闇の中、もう歩けないと思った。
脚が痛い、めまいがする、吐き気がする、もう嫌だと。

少しでも休みたかった。

でも遠くに一筋の光が見えるだけで、もっともっと歩きたいと思える。

脚が痛いことも、めまいも、吐き気もかまわない。
今は少しでも、遠くまで歩きたい。

眠れること

一度も目が覚めずに眠れることが、こんなに気持ちいいことだとは、思わなかった。

昨日まで夜の闇が怖かったのに、今日は夜が来るのが楽しみだ。