心の中の怒り

今、私の心の中には怒りが存在する。
そして、怒りの感情を抑えようとして、疲れ果ててしまったことも今ならわかる。

怒りを言葉にしようとするだけで、涙があふれてしまうのは、なぜだろう。
悲しいのではない。
ただ、許したくても許せない自分が、情けないのだ。

感謝しているはずなのに

今まで、もう十分なことをしてもらったはずなのに。
どんなに感謝しても、足りないくらいなのに。

「今度会ったら、こうして欲しい」「ああして欲しい」と望んでしまうのは、なぜだろう。
どうして「ありがとう、もう十分です」と言えないんだろう。

私は何かを手に入れていいのだろうか。

今、目の前にあるお薬も、食べ物も、洋服も、誰かほかの人に使ってもらうほうが、いいのではないだろうか。

私はこれを使うだけの価値がある人間だろうか。

叶わないとしたら

どんなに強く願っても、叶わないこと。
それには、たぶん叶わないほうがいい理由がある。

私が幸せになっても、相手が不幸せになるとか。
その願いを叶えてもらえるほど、私が価値ある人間ではないとか。

叶ったほうがいい願いならば、もうとっくに叶っているはずなのだ。

忘れることができる。

人間は、忘れることができる生き物だから。

忘れられる日が来ると信じていれば、きっとそうなるから。