精神科のL先生のところへ行った。2秒くらいしか座ってない時、いきなり呼ばれた。
「おはようございます」
「おはようございます。すぐ呼んじゃいましたね」
「はい、びっくりしました」
L先生はこんがり日焼けしていた。私はタンニングマシンを5,6回使っても、きれいな色にならなかったのでうらやましい。そういえば、M先生ともそんな話をしたことがあったな。M先生はF山というところへ登ったから、日焼けしたとおっしゃっていた。
「手紙を・・・あぁ・・・手紙が出てこない(バタバタ、ページをめくる) あ、やっと出てきた!!」
「大丈夫ですからね」
手紙を読みながら。
「お仕事、たいへんやったんですね?」
「人手が足らなかったんでしょうね。お盆だったので、道路の渋滞とか、思わぬことに巻き込まれて、仕事がはかどらない方とか、現れてしまったんでしょうね」
「なるほどね。基本的にお仕事は断らないんですか?」
「スケジュール上、めちゃくちゃ無理だったら言いますよ。かえってご迷惑になってしまいますんで」
「受けれるときは、受けはる?」
「そうですね。今回は、困ってはるから頼んでるのが、ありありとわかったんで」
「お薬は、リスミーとハルシオン、1錠ずつでいけますか?」
「はい。あ、あの、ハルシオンが登場するお話を書いたんですよ!!」
「へ? どんなお話なんですか?」
■非童話「金のハルシオン、銀のハルシオン」
http://www.mypress.jp/v2_writers/fuyuu/story/?story_id=1906490
「・・・あぁ、発想が面白いですよね」
「ありがとうございます。ってか、あほですね・・・」
「ちょっと感動しました」
「ありがとうございます」
「お薬でほしいものは? リスミー、ハルシオン、デパスでいけますか?」
「あ、あの、ほしいものがあるんですけど」
今は伏せます。
「・・・なんでそんなストレートなんですか(笑)?」
「あれば、薬になりますよね?」
「あの、ふゆうさんがおっしゃってるのって、なんかの隠語とかではないですよね?」
「隠語?」
「ストレートに、言葉通り受け止めていいんですよね?」
「はい。え、え? なんかあるんですか?」
「なんか、薬の新しい言い方なんかなって、一瞬悩みました」
「ははははは」
「あれば、薬に・・・なりますか?」
「安心感が大きくなるし」
「あぁあ・・・」
「デパスは、使われてますか?」
「今、3錠残っています」
「そうしたら、4錠くらいでいけますか?」
「はい」
リスミー、ハルシオン、デパスをいただくことになる。
薬局が、ちょっと混んでいて、ほかの患者さんが色々と話しかけてくださる。私よりも20年も長く生きている方のお話しを聞くと、とても勉強になる。
私は今から、20年生きた時に、それだけの経験を積んで、少しは賢くなって、少しは大人になれているんだろうか?
まだ、想像もつかない。小学生だったときに、20才になれば「成人」として扱われるということが、想像つかなかったような気分だ。
L先生、ほかの皆さん、今日もありがとうございました。ぺこり。
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