夜中に、目が覚めて飛び起きることがある。
背中に冷たい汗が流れていて、雨の中にいるような気分になりながら、気付くのだ。
「あぁ、今この瞬間に『怖いこと』が起こっているのではなく、過去のことなんだ。自分が今いるのは安全な未来なのだ」と。
そういうことがあった日は、朝を迎え、昼が過ぎてからも、胃が痛んだり、吐き気がしたり、冷や汗と不安感が止まらなくなったり、心臓がバクバクと打ったりする。
いつも楽しめている音楽が「邪魔なもの」にしか感じられなかったり、メール一つ送信するのにも「自分の状態に気付かれて、心配されないように」と何度も文章を読み返してしまったりして、神経過敏になる。
何か考えようとしても、いろんなことを悲観的に考えてしまう。その一方で「これは症状なのだから、いったん考えるのを止めよう」と冷静になれる自分もいる。
林公一先生の「サイコバブル社会」とか、柴山雅俊先生の「解離性障害」なんかを、やたらと読みたくなるのも、こんな日なのだ。
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