学者であり、美しい女性でもあるヒュパティア。
しかし「学者」「女性」という立場を、絶対視しないところがすごいと思う。
たとえば「学者として弟子たちを指導する」という上下関係はしっかり保ちつつも、それ以外のときには、弟子たちを1人の人間として尊重している。
叱るときも、体力的に強いはずの弟子を決して怖れず、正面に立って諭す。
分からないときは「分からない」と正直に言えることもまた、勇気があるのだと思う。
女性としても魅力的で、弟子や使用人の中にも彼女に求愛する人が出て来る。
そのようなとき、肩肘張らず、弟子たちをバカにすることもなく、「1人の男性対1人の女性」として接することができる。
どんなに偉い人になっても、自然に1人の人間として生きることができる彼女のように、私もなりたいなと思った。
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