もし、この世界に君がいなかったら、と考えたことはなかった。
でも、人間は大人になればなるほど、離別・死別の回数が増えていく。
そして、君のいない世界を想像するようになり、怖くなるのだ。
この世界で笑っていて欲しい。
共にいられる間に、少しでも幸せになって欲しい。
だから受け入れようと思ったのだ。
「あなたがいないことが、僕の幸せなんだ」という君からのメッセージを。
身体の一部を失ったような喪失感と、心が血を噴出しているかのような痛みが続いたのは、数週間。
君のいない世界に、慣れることができるよう、神様は計らって下さった。
正確には「君のいる場所が、私の近くではない世界」「君がどこかにはいる世界」に、今は生きている。
「いいんだ、君が幸せなら」と、強がって見せながら、これからも生きていくのだろう。
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