人間は「間違いを犯すかもしれない」と思っているときにこそ、間違いを防ぐことができる。「合っているはずだ」と思い込むと、行動を起こす前の確認をしなくなってしまう。
NATOフォネティックコードは、「J」を送話する際「Juliet」を使うことになっている。でも、私が現役だった時代、私の周囲では「Japan」を使うことが流行していて(なおこの行為が違法というわけではない)、私の局はコールサインが「JJ3DYH」だったので、「Japan Japan Three Delta Yankee Hotel です」と言っていた。
いっぽうで「R」は「Romeo」、「S」は「Sierra」を使っていたが、中には「Robert」「Sugar」などを使用される人もいて、その時は「相手に合わせる」という方法で通話していた。
今になって感じることは、「Robert」「Sugar」は「間違えるかもしれない」と思っているから、発話する前に注意し、正しく送話することができるが、「Japan」は注意するという一瞬を飛ばして、反射的に発話してしまう癖がついているということだ。
あの当時「Julietって軟弱(女性名だから)。Japanのほうがカッコいい!」といきがっていたことを、こんな形で後悔することになろうとは。
NATOフォネティックコード[0回]
PR