メニエール病再発の記録
http://fuyuu.at.infoseek.co.jp/op/saihatsu.html私が書きたかったのは「介護から生まれてしまった悲惨な話」「闘病生活の苦しみ」「患者の孤独」ではありません。もちろんそれもありますが、もっと伝えたかったことがあります。
「自分のため」よりも「他人のため」を優先してしまいがちなメニエール病の患者さんに、どうか一歩踏みとどまっていただければ、という気持ちから、自分に起こったことを書き残しておこうと、思いました。
メニエール病に苦しむ人の中には、優しくて思慮深い性格の人が多いことは、私の経験からも良く分かります。そういう優しい人に「他の人のことは、ひとまずおいておいて、自分のことを考えて」というのは、大変難しいことかもしれません。
しかしどうか、
私と同じ間違いをしないでください。誰かが誰かの「犠牲」になることは、後になって「犠牲にしてしまった」と気づいた人を苦しめます。
介護や看病、仕事、家事、そういうことで大変な生活を送っている方、どうか一歩踏みとどまってください。「まだ、私は大丈夫」と思っている方、どうか今のうちに一度、休憩してください。
そして残念ながら、メニエール病にかかってしまった方、体調を崩してしまった方、どうかこれ以上悪化させないように、気を配ってください。周囲へ助けを求めてください。助けてもらうことは、決して恥ずかしいことではありません。
既にメニエール病や、他の何らかの病気にかかってしまったというかた、どうか心まで病気に奪われてしまわないでください。
確かに私たちは患者です。しかし、24時間患者でいる必要などありません。
心のエネルギーを100パーセント病気に注ぐのはやめましょう。
ご飯を食べるときは、ご飯のことに集中しましょう。ラジオを聴くときは、ラジオに集中しましょう。仕事をするときは、仕事に集中しましょう。料理をするなら、料理を一生懸命しましょう。
「心ここにあらず」の生活をするのではなく、目の前の「今」に集中していきましょう。
そうすることで「患者以外の自分」を取り戻していきましょう。
メニエール病だけではなく、病気のことというのは、他人には分からないところがあります。家族に分かってもらえない、友人に、職場の同僚・上司に分かってもらえない。そういうことが続くと、「自分を大切に思ってもらえない」と思いがちになります。
それでも、私のブログ、ホームページにたどり着いてくださった皆さんを、私はとても大切に思っています。私などがたった一人、あなたのことを大事に思ったところ江で「そんなもんじゃとうてい足りない」と思われることでしょう。それでも私は大切に思っています。
いつも、私のブログ(耳のブログ、日常生活のブログ)を読んでくださる方、登場してくださるお医者様、そして私のブログを読んでくださった皆様へ、感謝の気持ちと祈りをささげます。
一人でも多くの方が快復することを、私はいつまでもお祈りいたしております。
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