今まで、好きなことを仕事として生きてこられた。それはとても幸せだったと思う。
ただそれは「嫌なこと」を精神的に切り捨ててきた、ということでもある。
何かつらいことがあっても、「いいじゃない。好きな仕事を続けていくためなんだから」と思えば、嫌なことは切り捨てるのが、簡単になる。
でも、人間は「嫌なこと、つらいこと」をしっかり見つめ、「やりたくないこと」も精神的な折り合いをつけて続けることによって、成長できる場合もある。
そして、嫌なこと、つらいこと、やりたくないことを、やらないで済ませてきた人間は、どこか傲慢になったり、人の痛みがわからなかったりするんじゃないかなと、思う。
ただ「嫌なこと、つらいこと」だけの人生というのも、単なる難行・苦行になってしまう。
「嫌なことを、いかにして肯定的にとらえ、好きだと思えるように変えていけるか」という、その過程をたくさん経験していきたいと思う。
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