今日はどういうわけか、いろいろな思い出が溢れてくるので、時間が許す範囲で書こうと思う。
私が、外科のS先生とM先生に出会ったのは、26歳のときだった。
お世話になっていた婦人科の先生に、
「乳房がぱんぱんに腫れて、熱を持っている」
とお話したら、
「授乳期でない人の乳房の疾患は、外科で診てもらうことになる」
として、院内紹介をしてくださった。
その日、初診外来を担当していたのがM先生。
乳腺の問題だからと、エコーの部屋にS先生を呼んで、いっしょに診察してくださった。
M先生とS先生と私が、三人で一緒に会う機会は、その後ずっとなかった。
この7月、入院中の部長回診で会ったときまで、ずっと。
私は乳房の経過観察のために、S先生の外来に通うことになった。
だから、M先生は私のことなんかそのまま忘れても良いはずだったのだ。
S先生が転勤されるとき、
「M先生に頼んでおこうか(笑)?」
って言ってくれはった。それは、私がM先生を「かっこいい」と言って、あまりに騒ぎ立てていたからだと思う。
S先生も、M先生に引き継いだこの時点で、私のことを忘れたって良かったと思うのだ。
その後もずっと、色々なことに付き合わせて、ごめんなさい。
私がS先生に話したことは、M先生にも分かってもらえると確信できたし、M先生に話したことは、S先生にも話すことができた。離れているのに、いつも一緒なんだと思える二人が、とても羨ましかった。
M先生に、
「S先生を愛してるんですよね」
と言ったら、
「慕ってはいるけど、愛してはいない(笑)!」
って返事されたことは、今思い出しても笑えてしまう。
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