忍者ブログ

普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

約束

S先生が、M先生のいてはる病院に移られることになったのは、今年の4月のことやった。
私は「じゃあ、私も移るよ」ってS先生に約束をした。

私はその約束を破ろうとしたことがある。

ある事情で精神的に追い詰められていた私は、
「私が病院へ行けば、S先生は私に構わざるを得なくなる。でも、私が行かなかったら、S先生は私のことを忘れはるやろうし、そのほうがいいと思う」
とT先生に言った。

T先生は、その場では声を荒げることもなく、
「ふゆうさん自身のために、必要な医療を受けないといけないし、そのためには『S先生とM先生、二人ともいてはる病院がいい』ってことになったんやろ? S先生は『来る』と思ってはるんやろ? 黙って行けへんようになったら、どう思うかな?」
って、話してくれはった。

この発言は、S先生やM先生だけではなく、T先生にとっても非常に申し訳ないものだった。次の診察のとき、T先生は
「俺、どんだけ不安やったか!!」
って、すごい怒られた。

「S先生とM先生とが診てくれてはるから、僕は婦人科のことを診てられたやん?」
「はい」
「最近はもうなくなったけど『腹痛がする』とか『吐き気がする』とかって、注射とか必要なったことがあったやろ?」
「はい」
「そういう時に、『なんで痛いんか』ってことが、僕一人では診きられへんから。だからS先生が他の病院へ行くっていうのも、僕は不安やったし」
「はい」
「ふゆうさんが、だんだん元気なくなっていったけど、僕だけでは聞けないことも、S先生やったら聞けるかもしれへんやん。だからな、『頼むからS先生のとこへは行ってくれ』って、どんなけ思ったか」
「すみません」
「そんな時に、ふゆうさん本人が『私はもういいんだ』みたいになってて、どうしようと思ってたんや!」
「ごめんなさい。申し訳ありませんでした」

そしてS先生に会いに行った。
いきなり「手術するか?」って話になるとは思ってもいなかった。

T先生の紹介で、循環器の先生にも診て頂くことになった。
ハント症候群にもなった。
入院まで、予想もしないことばかり続き、大変だが濃厚な日々を送ったように思う。

「入院までに、他の問題をできるだけ解決する」というS先生との約束があったから、色々なことを乗り越えられたように思う。

拍手[0回]

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

フリーエリア

最新CM

[01/18 シャネル スーパーコピー キーケース]
[10/10 バッグ・財布・時計スーパーコピーブランドコピー]
[07/09 美辞ん堂ふゆう]
[07/07 衣斐 美由紀]
[05/04 t.soota]

プロフィール

HN:
美辞ん堂ふゆう
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R