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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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外科へ行った。 I love you. の手話。

外科へ行った。
入室。人がいない。この隙にS先生の椅子に座ってみるとか・・・。たくらんでいる途中で、S先生登場。

「こんにちは。よく来たな」
「さぁ今日は、笑かしてもらおうか(笑)」
「そうか、調子いいか」

ノートを出す。

「痛み止めの記録と・・・」

S先生はなぜか、過ぎ去りし日の予約表を、長時間見つめている。

「それって、見るとこかなぁ(笑)?」
「うん、いや、あの・・・」
「ん?」
「電話番号の語呂合わせあるやん? 下4桁だけしてるけど、局番が分からんかったら、意味なくない?」
「あ!!」
「なぁ?」←事務員さんに
「え・・・」←事務員さん(既に固まり中)
「私(ふゆう)もうろ覚えやけど、あったんちゃうかな。ただ、語呂合わせとしては成功してるねんけど、日本語として意味のない言葉やってん」
「へぇえ・・・」
「うん、確かあったと思うねんけどなぁ・・・、他の番号のことが混じってるかもしれへん、ごめん」
「あった?」←事務員さんに
「いえ、私はわからないです」←事務員さん(すでに硬直中)
「Nさんに聞いてみるか」

たかが語呂合わせのことを? 聞くんですか? N院長先生にっ?

「ところで、その手(手話)はいつから練習してんの?」
「本当に使い始めたのは、ほんのちょっと前。練習は半年前。もっと、単語単語だけで、とうてい会話にならんレベルやったら、だいぶ前から」
「どうやって練習するの?」
「動画とかを見て」
「そやなぁ、あれ僕も本とか、静止画で見ることはあるけど、どうやったらいいんかわからんもんな」
「うん。分かりやすく描こうとはしてくれてるんやけど」
「今日は、手話なくて大丈夫やな?」
「はい。まぁこれは練習ですから、気にしないでください(笑)」
「気にはせんけど、疲れへん?」
「大丈夫!!」

「で・・・、カルテに書くこと言って!!」
「は?」
「さっきから何かこうかなって。規則の上でなんか書かんとあかんからさ」
「一応、11月入ってから16日まで、下腹が痛くて」
「うん」
「子宮の痛いのやと思ってたからボルタレンSRを1日3回とか飲んでて」
「途中で、半夏瀉心湯を飲んだら楽になったことあって」

「胃は荒れてるやろうか?」
「あぁ、痛み止め飲んでるから?」
「うん、あのな。見事な鳥肌状胃炎やねん。教科書に載せたいくらいや」
「載せて!!」
「僕が教科書書いてるわけちゃうもん」
「じゃあ、病院のホームページに載せてな、ピロリ菌が住んでたら、こんなんなるんやでって」
「鳥肌状胃炎を載せてもインパクトないねん。もうちょっとインパクトのあるほうがえぇねん」
「なるほどねぇ・・・」

「で、他の治療はどうなってるの?」
「T先生(婦人科)が、このように(ノートを出す)言ってて」
「うん」
「続きに精神科のL先生のことが・・・」

「L先生がどういう顔かは分からんけどな。L先生は会ったこともなくて、写真でしか見たことはないから」
「はい」
「ただ、一般論としてな、高見沢みたいな人が診察室におったら、10人中9人は診察受ける前に逃げるやろな。精神科じゃなくて、他の科でも同じ。私やったら逃げてる」
「・・・精神科の先生は、冷静な話し合いができるときばかりではなく、感情的になったり、治療者に感情転移してくる患者さんの状況・感情・歴史などを受け止めるのも、仕事だと聞きました」
「うん、そうでしょうね」
「でも、いきなり100パーセントを受け止めすぎると、患者が依存的になったり、期待が大きくなりすぎて、結果的に期待を裏切ることにもなって、もっと深く傷つけることになると」
それと高見沢と、どう関係あるの(笑)?
「S先生が言ったように、高見沢のような人がいたら、患者さんがちょっと引くやん?」
「『ちょっと』どころや無いやろうけど」
「その『引く』ということが、結果的には患者さんとの距離を取れることに」
「治療の俎上にのるまえに患者さんが逃げたら、意味ないやん(笑)」
「あ、そうか(笑)」
・・・S先生は高見沢のような服や髪型になる気はないんだろうか? S先生のプライバシーだからはっきり書かないけど、短髪が当たり前だったL先生よりは、高見沢っぽかったことがあるんだって聞いたよ(笑)。

隣の診察室でB先生(で合ってるよね?)が専門外来をしている。その先生が、時々通路や廊下を通る。そのたびに私がもっているちっちゃなプレート(100円均一店で買った名札入れに、自分で名刺状のものを印刷して入れている)に目がいっているみたいだ。

「S先生」
「はい?」
「この前から思っててんけど、外科のほかの先生が、この(名札状の)プレートを見てる」
「あぁ、目がいくな、確かに」
「これ、他に3つもってるから、あげるよ」
「私に?」
「っていうか『じっくり見てくださっていいですよ』って」
「ははははは」

そこへ、隣の診察室からB先生が通過!! 完璧、ガン見状態!!!!

「ほら見てた見てた!!」
「それをかぁ(笑)?」
「私、また印刷すればいいことやし、じっくり見てもらって!! できれば私のことも、若くてぴちぴちですばらしい人って、言っておいて」
「そんなん、唐突に言われへんから(笑)!! じゃあ、私が名札に入れておこう」

あぁっ!! 名札に入れられた・・・。 ちなみに、私が「裏面」と考えている部分には、次のように書いてある。このことから表面をご想像ください。 I'm hard of hearing. Thank you for your kindness.

「さて。今日は。薬いるの?」
「ガスターとサイトテック、ないの?」
「いつも同じやん。愛想ないなぁって・・・」
「あ、ランサップ400がいい!!」

「アレルギーあるってわかってるから出・さ・れ・へ・ん・けどな(笑)、飲んでどうすんの?」
「もういっかい咽頭浮腫とかになろう」
「はははは、もうええやん(笑)」

「S先生、真面目な話な」
「うん」
「あのときのことは、納得いけへんねん」
「は?」
「だって、初め飲んだとき、アレルギーなんか出なかったやん。次飲んだとき、あんなことになって」
「うん」
「あれは、やっぱり過換気症候群やったんちゃうのって、納得いかへん」
「うーん、でもな、前にアレルギーなかった人も、突然、起こすことはあるねん」

「これは、逆差別みたいな言い方かも知れへんけど、精神的に疾患のある人なわけやん」
「ふゆうが?」
「うん。そういう人が、救急車で運ばれたわけでもなく、自力で救急外来に来たわけやん」
「まぁ、知らんけど、そうやったんや?」
「うん。で、自分から過換気症候群・・・って言ってるのに」
「うん」
「そういう精神的な問題じゃないって、なんで決めることができるの?」
「はぁ(笑)? カルテに薬疹が出てたって書いてある。声も出なくなったんやろ? そしたらアレルギーやなって思ったんやろ。っていうか、どうして欲しかったん(笑)? 精神疾患ですねって言ってほしかったん? 」
「うん。真面目な話な、なんか、今も処置室に残されてる気分やねん。どっかで『責めてもらえる』って期待しとってん。『お前が不注意やから、こういうことになるねん』って言葉を、期待しとったんやと思う」
「・・・うーん。そういう人もおるんやなぁ・・・これから気をつけておくことにするわ」
「うん、ありがとう」

「あ、あとな、手話がうまくなったって書いておこう」
「ありがとう」

「今回は、ガスターとサイトテックでいいか。他なんか、出した履歴は・・・」
「希望を言うだけやったらこれ(指差し確認 ロヒプノールとアンペックとソセゴンとサイレース)」
無理(笑)!! サイレースだけでもな、量を出しすぎたら呼吸は止まるよ」
「そうなんですか?」
「手術の前に、術前麻酔ってやってたやろ? 以前は」
「うん」
「それもなくなってきてん。手術室に入ってから、麻酔をかける形やから、患者さんが歩いて手術室に入ることも普通や」
「そうなんですか? ストレッチャーのせられて、とかないの?」
「うん、もう減ってるな。術前麻酔をかけた状態やと、歩いてて転んだり、怪我をしたりするリスクが大きいねん。責任の所在も不明になるしな。だから、それを減らすためにも麻酔はできるだけ短時間、少量になってきてる」
「へぇえ、時代は変わってるんですね」

「そう。だからって訳じゃないけど、だ・せ・ん・よ!!
「ははははは」
「ホンマにど こ で お ぼ え た ん や、そんなことおっ(笑)!!

どこだったかなぁ・・・。ロヒプノールは自分が飲んでたことがある(リスミーに置き換え済み)。サイレース(の系統の薬)は、耳鼻科の手術前夜に飲むから、その日だけはロヒプノールを一緒に飲まないようにと注意されたことがあり、おぼえている。ソセゴンとアンペックは「腹痛がひどい」と訴えた私に「どれが欲しい?」と笑いながらオーダリングシステムの画面を見せてくれた、外科のSって先生がいたんだよなぁ・・・。

「ははははは。今の状況やったら、ふゆうがなんかやったら、ホンマに弟さんに迷惑かかるからな」
「はい。最近、ハルシオンの効きがいいんか、すごいすぐに寝てしまうねん」
「おいおい、なんか事件に巻き込まれんといてや(笑)?」
「はははは。夜道で飲んで寝るとかないから、大丈夫!!」

ガスターとサイトテックをいただくことにする。この後、用事でT先生のところへ。

「伝言をいただくだけでいい」と受付でお話をする。T先生が「ちょっと入りなよ」って言ってくれる。

「よく来てくれました」
「すみません、事情で直接うかがうことになって」
「いえ、それはいいねんけど、わざわざそのために来たん?」
「S先生のところへ、ちょうど来ることになってたから」
「あ、なるほど、S君の診察はおわったん?」
「はい!!」

「思うねんけど、自分の気持ちは伝えることができたんやな。すごいよ」
「・・・」
「今までの、黙ってて一人で泣き寝入りってパターンとは違うやん」
「ありがとうございます!!」

本来は小学生でもできるはずのこと。「不当な扱いには抗議する・主張する」という当たり前のソーシャルスキルを、この年齢になって発揮し、ほめてもらった。
これって病気じゃなかったらありえないことだよね。こんな幸せなことってないよ。T先生、ありがとう!!

「すいません、お時間いただきまして。本当に、ありがとうございます」
↑ありがとう の手話と一緒に。

「それは、何?」
「ありがとう(の手話)ってこうやるんです」
「へえ、なんか可愛い」

本当に、ありがとうございました。受付の人にも心からお礼を言った。

世界で共通の手話が一つだけある。誰でも簡単にできる。じゃんけんのグーの形をまず作って親指、人差し指、小指を立てると作りやすい形。

I love you.

大切な人たちへ、本当に伝えたいこと。

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