さっき、コンビニでお菓子を買った。コンビニに行こうと、服を着替えてたら、昔S先生に怒られたことを思い出した。
介護の終盤、酒をのんで元気を出すようになっていた。家に買い置きの酒がないと、料理用の酒をなめるようになったし、朝には枕元のビール瓶から、一口二口と飲んで「さぁ、今日も頑張るぞ!」って、やるようになってた。
介護が終わったとき、S先生が真っ先に心配したのは「酒、飲み過ぎてないか?」ってこと。自分の状態を素直に話したのは、自分でも「これはいけない」と感じていたのかもしれない。
「そんな、飲み方しとったら、アル中になるぞ! 量の問題よりも、飲むタイミングが問題や」
って怒られた。
「家に、酒がなかったら、『今日はやめとこ』って思えるのが、普通や。我慢できんと料理用の酒開けるって、どないやねん」
「すみません」
「あんな、せめてコンビニ行くとか、そういう感じでいいから、『一回、服着替えて出て行ってでも飲もうか?』って考えて」
「考える?」
「服着替えてる間に、冷静になれるかもしれへんから。料理用の酒を開けるっていうのが癖になったら、考える間もなく酒が入ってまうやろ」
「はい」
「だから、考えて。料理用の酒は開けない!」
「私は大丈夫、介護が終わったら止めればいい」
そんな自信がどこかにあったけれど、S先生に言われて「大丈夫」って域は、もうとっくにはみ出しているということに、改めて気付かされた。
S先生との約束は、守るようにしてきた。
今日は、お菓子だけ買って、酒は買わなかったし。
[0回]
PR