T先生のところへ。
病院に向かう途中で用事があったが、思ったより早く済んでしまい、本を読む時間ができた。待合室でどかっと座り込んで読む。
途中で、順番を変えられていることに気づいたので、「なんか、話があるんだろうな」と思いながら本を読む。けれど難しくて20ページしか進まなかった。。。
先生に呼ばれる。
「こんにちは」
「はい、こんにちは」
「基礎体温表は?」
見せる。体温は書いていない。
「月経のスタートなどは、いつも通りかな」
「はい」
S先生の検査結果を渡す。
「ん? 何の検査?」
「肝機能を」
「はい? 肝機能って何?」
「あの、フィブリノゲンという値が低くて、あの鼻血が……」
「あぁああ、思い出してきた」
「で、S先生がおっしゃるには『鼻血で、血液を消費した後に検査をしたので、こういう値になったのかもしれない』って……」
「あぁ、そうなんや。実際に低い数値もあるけど、まぁこれなら安心と言える値ですね」
「はい。あの、この検査の紙が懐かしいって言ってた」
「ははははは(笑)」
「そして、春からは今の病院ではなく……」
「それ! それやねん。俺も聞いて、ふゆうさんに言ったらショック受けるかなぁって心配してたんや」
「はい。あ、でも、S先生は『どうせ俺についてくるだろう』的な……」
「ははははは(笑)」
「ははははは(笑)。そっか、知ってたんやな。安心した」
「あの、ただ、乳腺をどうするのかという話があって」
「うん」
「S先生が今度行かれる病院で、乳腺外科がどういう感じになっているのか、という点を含めて3月に話し合いをすることになっています」
「そっか。ここ(T先生のいる病院)の乳腺外科に来るか(笑)?」
「その可能性もまじめに含めて、今後のことを考えることになってます」
「さて、基礎体温表に戻るけど……」
「え、戻るんですか?」
「いや、他の症状は?」
「あの、頭が痛くて」
「頭痛いの?」
「そうなんです。それで、こういうのってP先生に話していいのかなって」
「Pさん……は、循環器の先生やから、どうしたらいいかな?」
「そもそも、P先生のところへ臨時で受診したことって、ないんですよ。心拍数がどうとかも含めて、いっさいないんです。たまたま、受診の日に咳が出ていたとかで、P先生に診てもらって、その流れで『悪くなったらおいで』って言ってくれてはいるんですけど、悪くなったことってないんですよ」
「はい」
「ましてや、頭痛っていう全く関係ないことで、臨時に行ってもいいのかなって」
「うーん、おそらく神経内科っていうところになるんやけど」
「はい。ただ、あの、大したこともないのに、そんな偉い先生に……」
「また始まった!」
「ほんとに、まじめに鼻血のときも思ったんですけど、今診てくださっているのは、喉の癌とかも診る専門医として知られている方なので、たかが鼻血くらいで、予約外のときにまで行っていいのかって思ってしまって」
「だからって、まったく関係のない先生のところへ来られても、その先生がビビると思うで」
「え、なんで?」
「こんなすばらしい先生に診ていただいているのに、なんでうちに来たんですかってなるで、はっきり言って」
「あぁあ」
「S先生のことにしても、今は地位もすごい上がっていて、ふゆうさんのあった15年前とは状況も変わってるけど、S先生の気持ちも考えた方がいいと思うし」
「はい」
「というわけで、今回はいつも通り薬を出しますね」
「はい、お願いします」
「で、現実的にできることとして、帰りに内科の受付へ行って、臨時に受診する方法を聞いておくことやな」
「え?」
「もし、痛みが止まったらそれでいいけど」
「止まると思うんで……」
「それは、時間経ってみないと分からんことなんで、今は内科の先生といえばP先生なので、臨時に受診できるようにしておくと安心やろ?」
「はい」
というわけで、内科の受付で色々教えてもらった。
帰りに薬局へ行って、そしてスーパーへ寄って帰った。
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