以前、精神医学の勉強を見てくれた先生が、教えてくれはったことを思い出す。
ある出来事に対して、
・世間一般的には、こういう反応をするだろうということ
・相談者の反応が世間一般の反応と比べて、どのくらいズレているか
ということを比べるのと、同じかそれ以上に大事なことがある。
それは、ある出来事に対して、
・相談者が相談に来る以前には、どのような反応をしていたのか
(これは、ご家族やご友人からの情報がポイントになる場合も多い)
・これまでの反応の仕方と、現時点での反応がどうズレているのか
を認識することだ。
たとえば、もともと怒りっぽい人がさらに怒りっぽくなったのか、物静かだった人の感情表出があまりにも激しくなったのかを認識するということ。
感情の「量、質」を観察するのは、現状把握のためだけではなく、こういったズレを認識するためのもので、「観察すること=ゴール」ではない。
かなり飛躍があるのは分かっているけど、たとえば友人とか取引先と疎遠になってしまったときには、
・世間一般に不景気だから
・年末で多忙だから
という理由だけを考えて安心するのではなく、
・これまで、自分が相手にどう接してきたか
・最近は、これまでと比べてどうであったか
を振り返るべきなのかもしれないな、とふと考えた。
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