最近、マナーの隙間というものについて、考えさせられることがあった。マナーというのは「原則」を示しているだけで「例外」もあるし、「マナーだけでは表せない」という隙間もある。個人個人の付き合いの程度、親しさによって、対応を変える必要があるということも、起こりうるからだ。
相手のプライバシーの問題もあるので、深いところまではかけないのだが、たとえば「弔事と慶事が重なった場合には、弔事を優先する」「慶事の関係者には、やむをえない事情で欠席、といった連絡にとどめ、慶事が終わってから事情を説明する」というようなマナーがある。
しかし慶事が終わって「から」というのは、何時なのかということは、個人個人の付き合いの深さとかで、タイミングをはかるしかない。たとえば、結婚式が終わって「から」と言っても、さすがに「翌日」に、「実は弔事がございまして・・・」と話すわけにはいかない。やはり、新婚旅行から帰られて、落ち着いてからということになるだろう。落ち着いて「から」とはいつなのか、これも個人個人の事情というものがあって「マナー」として「何時」を確定的に語っているマナー本とか、ウェブサイトというのは、ほとんどない。
こうした「隙間の情報」というか「当事者が本当に困っている、最前線の情報」というものこそが欲しいときには、本当に悩みが深くて、つらくて、しんどくて「なんで誰も語ってくれないの?」「なんで誰もきめてくれないの?」というつらさが、ますます募ってしまう。しかし、一方で「原則」について知りたいときに、こうした細かい情報が、だーっと羅列されていたら「いいから、原則を言ってよ!!」といいたくなってしまう。人間って勝手だなと、本当に思う。
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