※※※小さな幸せレシピは、医学的根拠に基づくものではなく、私の趣味に基づくものです。素っ頓狂な方法も含まれている可能性があります※※※私は、内リンパ嚢開放術を受けるために入院していた間、お医者さんに本当によくしていただきました。私はお医者さんの話を聞いているのが好きでした。私もたくさんの話をしました。
退院後も、先生によくしていただき、私も先生の勧める検査をきっちり受けることで、先生の術後データが充実するといいと思って、検査を受けたり、イソバイドを減らしていったり、色々と取り組んでいきました。
その後、このブログを運営することになりました。すると、「これから内リンパ嚢開放術を受けることが決まっているけど、不安があるんです」という方の問い合わせ、「手術に興味がある」という方からの問い合わせが、増えるようになりました。私は、不足だった点も多々あるとは思いますが、それでも、できる限りのお話をさせていただきました。
でも、手術を受けてから今までのずーっと、満足・納得のいく方法で、そうした「他の人の相談に乗る」ということを、続けられたわけではありませんでした。私自身の知識不足や、ほかに用事があってどうしても、問い合わせくださった方に、充分対応できたとはいえないことも、ありました。
また、さびしかったこともありました。それは、一生懸命にお話をさせていただいたとしても、何度もメールのやり取りをした、という場合でも、「その人が手術を受けて、元気になったら、音信が途絶えてしまう」ということも、多々あったからです。このことが、真剣にさびしかったこともありました。
しかし、よく考えたら、これは随分、わがままな話です。おそらく、メニエール病や内リンパ嚢開放術というのは、非日常であったほうがいいのです。
手術をして、メニエール病が良くなった暁には、手術のことも、病気のことも、美辞ん堂ふゆうという人間のことも、きれいさっぱり忘れて、健康な日常へ戻っていく。
それが、患者さんにとって、幸せなのではないか。私のことなど、忘れてしまって、音信が途絶える。そのことは患者さんが、非日常から日常へシフトしたという証なのではないか。
最近、そのように思うのです。
今でも、もしもこのサイトを見て、手術を受けようという気になった、という人がいれば、私は嬉しいです。元気になった方から「手術が成功しました」というご連絡をいただければ、私は嬉しいです。その気持ちに変わりはないです。
でも多分、それは私の側の幸せをいっているだけであって、本当に患者さんの幸せということを考えるなら、「元気になったら、私のことなど忘れてください」といえるほうが、いいのかもしれません。
いつか、私のことなど忘れてください。
でも、もしもまた、苦しいときが来たら、ふと思い出してみてください。「こんなサイトがあったな」「あの変なハンドルネームの管理人、元気なのかな?」って思い出してみてください。
内リンパ嚢開放術を受けてから、8年程が経過しようとしています。自分から「非日常」に残ることを選んだ私は、これからも事情が許す限り、皆さんから頂いたメッセージにはお返事をしていきます。
でもどうぞ、元気になったら、私のことなど忘れてください。私はそうやって「健康な日常」に戻ることができた人を、お見送りすることが、一番幸せなのですから。
※※※小さな幸せレシピは、医学的根拠に基づくものではなく、私の趣味に基づくものです。素っ頓狂な方法も含まれている可能性があります※※※[0回]
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