循環器の先生の指示で、レントゲン撮影をすることになり、放射線科へ行った。
名前を呼ばれる。
「はい」
「あ!」
「お、お久しぶりです」
この病院で、男性の放射線技師さんが多かった時代は、マンモグラフィ(乳房X線撮影)を男性の技師さんが担当してくださった。やたら面白い看護師さんとともに、気持ちを和ませながら撮影してくださった技師さんがいてはった。
私は何も面白いことを言っていないのに、よく「これから、3人で漫才やりませんか?」と言ってくれはった。
その後、女性の技師さんが増えるにつれて、「マンモグラフィは原則、女性の技師さんが担当する」という風になり、男性技師さんとはなかなかお会いできなくなった。それでも、脚の捻挫や指に脂肪の塊ができたときなど、レントゲンやCTなどを撮っていただく形でお会いしていた。
「今日は、胸部の撮影ということなんで、上半身の金具類を外していただかなければいけません。ブラジャーのホックなんかも」
「はい」
「検査着がありますが」
「マンモグラフィまで撮っていただいた私が、今さらなにを隠しましょう(笑)?」
「ははははは(笑)」
「ははははは(笑)」
結局、検査着は着た。
骨盤をガードしてもらった後に撮影。
「技師さんは、今も面白いんですね」
「あなたもね」
ありがとうございました。
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