今日は国立文楽劇場で、文楽4月公演第2部「心中天網島」を観た。
治兵衛のことを案じ、治兵衛が大切だからこそ、離れようとする小春。小春の真意が理解できず、単なる裏切りだと思ってののしる治兵衛。他の人まで巻き込んで話しが大きくなっていく。
私は「大事な人だからこそ、もう負担にならないように、離れたほうがいいのかな?」と思ったことがある。
でも、小春治兵衛を見ていると「いいのかな?」と疑問形で思っている間は、まだ切羽詰っていないのだなと感じる。小春治兵衛と同じくらい切羽詰っているなら、疑問など持たずに、黙って離れるだろう(さすがに心中という選択肢はないけれど)。
それに、「負担にならないように」って言いながら、それでも「離れたくない」という自分の意思を通してしまっているのだから、本当に相手の立場に立てていないんだろう。
いつか、小春のように決断できる時がくるのかな?
もちろん、心中ということではなくて、「離れる」という決断が。
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