新しい家で半年以上を過ごして思うことは、「寂しい」という気持ちが案外少なかったこと。
その一方で「自分はどうしたいのか?」と考える機会が、今まであまりにも少なかったということ。
介護が終わったときにも、
「今日は何を食べたいのか?」
だけを基準に、料理を作ることが不安だった。
技術的にどうこうではなく、「え? 私が決めていいんですか?」という部分がとても、頼りなく感じた。
年末の大掃除を通してようやく、この家の90%くらいを把握できたと思う。
納屋に関してはまったく分からないし、家の裏側をじっくり見たこともない。
「自分のキャパシティを超えるものを持つことはできない」
ということを改めて感じる。
キャパシティを超えた部分は「無い」のと同じだから。
空間だけでなくお金も、知識も、自分が認識できない部分は「ない」のと変わらない。
認識できない人間に、大量のお金や知識があったって意味がない。
この家と一緒に、もっといろんなことを経験したい。
今は、本当にそう思う。
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