「私の気持ちや言葉を聞こうとしない人には、もう話さない」
「たとえ聞いたとしても、あなたの正しさを主張するだけで、謝罪も反省もしないなら、もう私は何も言わない」
そんな形で縁が切れた人のことを、思い出す。
時間が経って、相手の思いも、私の思いも変化した。
「ふゆうが何を怒り、何に失望しているのかという認識そのものがずれていた。なぜこうなったのか、理解できなかった。でも、理解できた今ならば、なにをどう謝るべきか、分かる」
変化した相手の思いを受け止められなかったのは、私の側の変化が足りなかったから。
「もう何も言わない、もう期待しない、諦める」という頑なな気持ちを押し通してしまった。
もし、逆の立場(私が謝罪する側)だったら、その後に関係を修復できるかは別として、謝罪の機会をいただけたら本当にありがたいと思うだろう。
私だって、その人と同じような勘違いを犯さないとは限らないのだから。
勘違いに気付いたうえで、再び私に接近することには、相当な勇気が要ったということも、今なら分かる。
時間はただ流れていくだけなのだけれど、こうやって思いの変化をもたらしてくれる、不思議ですばらしい存在だ。
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