長い間「読みたい本リスト」にピックアップしながら、なかなか購入にいたらなかった本を購入した。
ちなみに、新品を購入した場合「本体価格+税=1470円」だが、私はアマゾンプライム会員なので送料は無料。
一方で、アマゾンマーケットプレイスで1000円から出品されているが、送料が340円ほどかかる。「古本としての価格1000円+送料」で新品を買うのとあまり変わらない。そこで、新品を購入することに決めた。
←あまりにも細かい人間はいやがられる・・・躁うつ病の画像 躁うつ病 林 公一
長い間、知りたかった・知りたいテーマとして「お金と心の関係」がある。心の病に限らず、お金に関することで「心がどう動くのか」ということだ。
この本は双極性障害(躁うつ病)の症例がたくさん掲載されているので「お金の問題がいかに深刻か」ということがよくわかった。
・何十万もするものを購入した
・通信販売の番組を見ると、その場で購入してしまう
・クレジットカードを上限まで使いまくった
・「パチスロに開眼した」「職業にできる」などいう
・仕事上で無謀な計画を立てる など。
難しいのは「収入に見合う支出かどうか」というのが、一軒一軒のお宅ごとに異なるということではないか? 「何万円以上使うのはおかしい」「何万円以下なら正常の範囲内」と、一概には決められないこと。100万円以上の月収の人が、月50万使ってしまうとかいう場合には・・・、やっぱそのレベルになると問題か・・・。
お金の問題の怖いところは「お金がない」という状態が、物事の解決を遠ざけるということ。お金がないから病院へいけないとか。様々な助成制度があるのだけれど「お金がないから、インターネットの閲覧もできない。市役所へ出向くにも電車賃がない」とか(冷静になれば、方法はあるのだが)、うつ状態のときには判断力が鈍ることもあって、「解決法を探す」ってことができなくなること。
ご家族と一緒に暮らしていれば「家族が異変に気づく」ということが大いにありえるし、林先生の著書にも「ご家族の理解、異変への気づき」が大切だと書かれているけれど、「使ってしまったお金」に対して、どうすべきかという点が難しい。
双極性障害(躁うつ病)の気分障害がおさまっても、いつまでも「お金の問題が残っている」ことは、どうしたらいいんだろう?
躁うつ病も、成年後見制度の対象だけれど「実際に問題が起こるまで、成年後見制度のことそのものを知らない」「かつての禁治産者制度と混同している」という人も、まだまだいるのではないか?
「自分は大金をやすやすと使ってしまうかもしれない」「大変なことをしてしまうかもしれない」という認識があれば、双極性障害(躁うつ病)の再発を予防しようと熱心になるかもしれない。
一方で「あまりにも責め立てられることで、うつ状態がひどくなってしまったら」どうしたらいいんだろう?
この本の138ページに「躁状態での暴飲が高じて、アルコール依存症になってしまう」というケースがある。
この場合の問題は「アルコール」なので、是が非でも止めてもらわなければならないだろう。
ただ「買い物依存症」みたいになって、お金を使いすぎてしまうという行為は、どうしたらいいのだろう?
私たちは、アルコールを飲まなくても生きていけるが、買い物をしなければ生きていけない。この本の人には、まずアルコールをやめて生き延び、双極性障害(躁うつ病)の治療を受けるという方法があるけれど、お金の使いすぎや買い物のし過ぎを、どうやってとめればいいのだろう?
うーん、疑問は深まる。っていうか、まだ「想像以上にすごいお金の使い方」に圧倒されてる。
ちなみに、私は林公一先生のサイトは好きでよく見ている。膨大な量の文章があります。
http://kokoro.squares.net/index.html
[1回]
PR