私は右耳の平衡機能が特に劣っているので、身体的なトレーニングを怠ると、すぐに身体にゆがみやねじれが生じる。今年の夏ごろには特に、骨盤の位置が左右に歪んでいる上に、ねじれてもいるように思えて、気にはなっていた。
ダンサーにとっては、足で地面をしっかり捉えて「大地を蹴る」ということが、とても大切だ。
しかし私の足は、地面の感覚を捉えるどころか「浮いているんじゃないのか?」と思うくらい不安定で、足首の力が常に抜けていた。左脚のひざ関節周りの筋肉は緊張し硬直。足首は常にぐらぐら。
股関節から下のパワーが圧倒的に不足していた。上半身と下半身のパワーが相互に流れることはなく、断裂した感じが常にあった。
そんな折、トレーニングのことでアドバイスを下さっている師匠から「バースデープレゼント(15日遅れ)」として「ウーマンズシェイプ」と「トレーニングマガジン」をいただいた。これらの雑誌やムックを見慣れていない人は、表紙を見ただけでびびってしまうかもしれない。
中身はきわめて真面目な内容で、トレーニングについてわかりやすい解説がある。
ただ問題は、私の平衡機能の衰えや、精神状態の悪化による筋力のアンバランス状態は相当ひどかったこと。私の身体は「まっすぐに歩けない」というレベルにまで、平衡機能が落ちていたこと。強化する以前に、普通レベルまで戻すことが必要だった。
それから今まで、時間があるときはよく、このムックを眺めていた。筋肉っていいなぁ・・・と心から思えた。
描かれているのと同じトレーニングは、到底できないけど、ただ「できるようになるとき」のイメージを明確に持ちたかった。だから特に「Y字バランスのためのストレッチング」をずーっと眺めていた。
少しずつトレーニングができるようになっても、調子が悪いときは「息を7秒吐いて、2秒吸って、7秒吐く」ということができない。吸うことはできても、7秒かけて吐くことができず、一気に吐いて空っぽになってしまう。
我慢して我慢して、息が続くようになってくると、身体の中で「パワーの流れ」が急に良くなるときが来る。特に今までパワーが流れていなかった左脚が、急に温かくなって、滞っていたパワーが左脚にも流れるときがやってくるのだ。
「まっすぐ歩けない」レベルの自分に、ハイレベルなトレーニング用ムックを贈ってくれた師匠の心に感謝しつつ(単に「まっすぐ歩けない」ことを知らなかったのかもしれないが)、自分の大好きな筋肉を作り上げていこうと、改めて思う。
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