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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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疾病利得とは

素人があれこれ考えただけですので、医学的な部分で誤りがあるかもしれません。

疾病利得とは「疾病」によって「利」を得ることです。病気というのはたいてい「損をした」と考える人が多いのですが・・・。

さて、「子供の虐待」について、「凍りついた瞳」シリーズという漫画があります。ささやななえさんが絵を描かれていて、人気を博しました。その続編ともいえる「家族の中の迷子たち」作画・鈴木雅子、原作・椎名篤子 という漫画があります。

「家族の中の迷子たち」第2話 帽子をかぶる少女 には、重症の小児喘息で、入退院を繰り返していた少女が登場します。小児喘息児、あるいは病弱児には一定の性格傾向が認められるという説は

ブレーン出版 シリーズ人間と性格 第7巻「性格の不適応」

でも書かれています。

さて、メニエール病と喘息の治療には、似ているところがあると、私は感じています。

1.発作を予防するための薬を使う
メニエール病の場合、イソバイド、メニレットなど。
喘息の場合、予防薬をコントローラーと呼ぶことが流行っていて、私の場合はキュバール100エアゾール、オノンカプセル、アレジオン。

2.発作が起きてしまったら、鎮める薬をつかう。
メニエール病の場合、セファドール、メリスロンなど。
喘息の場合、メプチン・パルミコート・インタールなど。

めまい発作・喘息発作を起さないような生活改善を心がける、ということも、大事です。


で、もうひとつ「似ている」と感じたのは、疾病利得に関して、です。

私は全てのメニエール病患者や喘息患者が、疾病利得を得ることを望んで、この病気になっている、自分からこの病気に縛られているとは、思いません。ただし、言葉は悪いですが「疾病利得を得ることに味を占める(二次的疾病利得)」という状況になっている患者も、いるのかもしれない、と思うのです。


「家族の中の迷子たち」の中で興味深いのは、「自分で喘息発作を起こすことができると答えた子供が半数以上いる」といった研究結果が書かれていることでしょう。


疾病利得とはなにか、それは「病気になることで、本来つらくて悩んでいたことを、忘れることができる」ということが一つ。つまり「学校がイヤだ」「仕事がいやだ」「人間関係がいやだ」と悩んでいるときに、病気にかかったとします。すると、病気の苦しみで手一杯になり、もともとの「学校が・・」「仕事が・・」「人間関係が・・」を忘れることができるのです。これを、一次的疾病利得といいます。

次に「病気にかかって、人から優しくされた」「いやな仕事をしなくてもよくなった」こうした、利得を得ることができる場合もあります。これを二次的疾病利得といいます。

「帽子をかぶる少女」である奈緒は、ステロイド薬を使用して小児喘息を改善していきました。しかし、ステロイド離脱症候群を起して、亡くなる寸前のところまで、追い詰められてしまいます。そのときから、母親と奈緒との関係が、ギクシャクし始めたようですね。

当初は、母親の過干渉を受け入れる奈緒の姿が、描かれています。それは、母親無しには、喘息のある人生を生きていくことができない、という現実があったからです。思春期・反抗期が奈緒に訪れても、「いやだ」「やりたくない」と奈緒が反発し、意見を言うまでには、時間がかかったとか。従っておけば、母親は喘息発作のとき助けてくれますが、反発すれば、母親の手助けを失ってしまうかもしれない」そんな思いがあった奈緒は、なかなか自分の気持ちを押し通すことに、不安を伴っていたようです。

そこで奈緒が取った手段は「行きたくないところへ行く前に、喘息発作を起す」という手段でした。仮病やわざとではない、のかもしれませんね。「行きたくない」という思いが重なって、ストレスから喘息を起こしてしまったのかもしれません。「イヤだ、イヤだ」という思いが病気を起こしてしまう。これには、疾病利得を得たい、という思いが、絡んでいるのではないか、と思わされますね。

メニエール病には「イヤだ、イヤだ」と思っていると起こる、場合もあります。「イヤだ」という思いが、ストレスになって、ストレスが原因でメニエール病のめまい発作を引き起こしてしまったのかもしれません。

そのとき、自分の心の中に「めまい発作が起きれば、イヤなことを、しなくて済む」という考えが、あったでしょうか? なかったでしょうか?

疾病利得は、永遠にえられるものではありません。優しくされることも、ちやほやされることも、そのうち限界が来ます。喘息の子供たちは、子供の間は「喘息を理由にして、わがままに振る舞える」という点があったかもしれません。

しかし、いずれ「わがままに振る舞えない場もある」ということが、分かってきます。

また、喘息を理由にして、母親の注意を惹きつけることは、一時的には成功します。しかしそれは、喘息発作のないときには、「親がこっちを見てくれない」と感じることにつながります。それが、また発作を起こしてしまうことにつながる場合があります。これは「親とのつながり」を確認しておかないと、不安という心の表れでしょう。

物語の中の奈緒は、やがて「自分の意見を言って、お母さんと衝突したとしても、愛情・絆そのものが、壊れていくわけじゃない」ということを学んだようです。そして、やがて母との関係を整理して、母の意見だけを鵜呑みにせずに、自分で歩く道を決めていきます。そうすると、あれほど苦しんだ喘息発作も、起こらなくなっていったようです。

メニエール病にも、似た側面があるでしょう。今、メニエール病を「気の毒に」と慰めてくれる人だけが、良い人というわけではありません。「気の毒に」と慰められ、その人の庇護下に入っていれば、気持ち良いかもしれませんが、そこから動けなくなるかもしれません。「かわいそうに」と慰めてくれる人は、やさしいけれど、「大丈夫、自分で歩けるよ」と突き放してくれる人は、もっと優しいのかもしれませんね。

私にも、そんな人がいます。

(この記事には、後日、書き加えたり、修正したりする部分があるかもしれません)

参考サイト)

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