先日、映画「グローリー」を観ていたら、ある黒人兵士の言葉があった。
黒人の誇りと権利を取り戻そう。
もう我々は、奴隷ではないのだ。
そう訴えて戦ったとして、故郷のある者、家族のいる者、裕福な家に帰ることができる上官にとっては意味があるかもしれない。
しかし、故郷はないし、親は行方知れずの「俺には何の得が?」、と。
本音なんだろうと思う。
私もその答えを探していたことがある。
時間と労力を使い、心を痛めて、一人頑張ったとして「私には何の得が?」。
そう考えてしまう自分のことが、嫌だった。
損得の問題じゃないんだ。
誰か一人でも幸せになってくれるなら、きっと意味があるんだ。
……でも、疲れた。休みたい。正しい道を歩んでいる自信がないから、助けを求めたい。
そんな自分が、赦せなかった。
「1人でなんとかしなくては、なんとかできるはずだ」って思い上がってたことの証だ。
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