私の映画に対する思いを変えてくれた作品が3つある。
■「ハンテッド」1995年の映画(2003年の有名な作品ではない)
アメリカから名古屋に出張してきたビジネスマンが、忍者同士の抗争に巻き込まれるという荒唐無稽な作品。ちなみに現代の名古屋の話であり、パチンコ屋や新幹線も重要なファクターとして登場する。
これは、封切り後にすぐ見たわけではなく、何年も経ってから、ラジオ番組で誰かが「笑える」と話していたのを聞いて、レンタル屋さんで探し出して見た。爆笑した。
「古い作品、有名でない作品であっても、興味があるものはどんどん見よう。自分が面白ければいいじゃないか」と思えた。
■「怪談 呪いの霊魂」
テレビ欄で「すごい名前の映画がある」と気づいて観た。弟も一緒に観ていたが、2時間経って観終わったときには、2人で「あほらしすぎる!!」とキレたのを覚えている。
後に、ラヴクラフトの「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」が原作だと知り、かなりのショックを受けた。原作のほうが10倍は奥が深い。
「原作がある作品も、映画になると別のもの。原作がこうだから……と決めつけないほうがいい」と考えるようになった。
■「ブレイブ ワン」
今、私は「何を観るか決めずに映画館へ行って、やっていたものを観る」ということが多い。初めてその方法を試したのが、この作品だった。
銃を撃つシーンが非常に多いけれど、派手な画面構成よりも、重いストーリーそのものが印象に残り、何より「いい作品を観せてもらった」という充実感があった。
その後、「フライト」「最強のふたり」「LIFE!」などを観たときも、同じように充実感があったのを覚えている。
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