"Awesome God "の邦題は「おおいなる神」。コンテンポラリー・ワーシップソングの1つで、リッチ・マリンズ氏の手により生み出された。リッチ・マリンズ氏はコンテンポラリー・ワーシップソングの歌手であり、アッシジの修道士・フランチェスコの生涯を描いたミュージカルの作曲者としても知られている。
この歌は1980年代のアメリカ、よく歌われたそうだ。
私はこの歌を知るまで、讃美歌・ワーシップソングについて「人の心にゆっくりと届くような、明るくてのびやかなメロディー」を持つものだと思っていた。実際、同じマリンズ氏による"Sometimes by Step" は、明るくて優しいメロディーなのだ。
でも、"Awesome God " は少し違っていて、「どことなく哀愁の漂うメロディー」で、「自分の心の叫び」をそのまま歌にのせているような印象があった。第三者に語りかけるための歌というよりも、神と歌い手の二者間で、「神様、私の心はこうなんです」と伝えている、そんな感じがする歌だ。
また、讃美歌・ワーシップソングにはあまり複雑な言葉は使われず、簡単な単語でできているものも多い。その歌を、ゆったりしたスピードで歌う場合には、英語を習い始めたばかりの人も、簡単に理解できるだろう。
しかし、"Awesome God " は、曲の出だしから、速いテンポで歌われていき、単語の数も多いので、びっくりする。
他の讃美歌・ワーシップソングでも言えることだが、その歌のもっとも重要なフレーズは曲中で繰り返し使われる。
たとえば、"What a friend We have in Jesus" (邦題:いつくしみ深き)では "Take it to the Lord in prayer " が繰り返され、"Becouse he lives"(邦題:主は今生きておられる)では、タイトルが歌詞として何度も使われる。
"Awesome God "の中では、ストレートに神を賛美する"Our God is awesome God"が、もっとも大事なフレーズなのだろう。
コーラス部分には、この歌の主題が凝縮されている。現代の教会行事などの際には、コーラス部分のみが歌われることも多いそうだ。4行ほどの歌詞を歌い終わったときに「あぁ、もうちょっと歌いたい・聞いていたい」という気持ちになるのが、本当に不思議だ。
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